東京六大学野球、今季からリプレー検証導入、来年度から指名打者制も
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2025年04月10日 20:36 ベースボールキング

明治神宮球場 (C)Kyodo News 創設100周年を迎えた東京六大学野球連盟は10日、東京都内で理事会を開き、12日から始まる春季リーグ戦から「リプレー映像による判定検証」を導入、来年度のリーグ戦から「指名打者(DH)制」を導入することも決めた。
リプレー映像による判定検証は、9イニングで1度、延長戦でも1度、要求が可能になる。監督が要請し、プロ野球と同様にセーフかアウトや、フェアかファウルなどの判定に用いられる。
今季から導入されるリプレー検証について、昨年度、春秋連覇した早大の小宮山悟監督は、「我々としてはそれに従うということで。ただ、運営上ちょっと腑に落ちない点もあったので、どうしようかなという風に思案しております」と話し、今季就任した明大の戸塚俊美監督は、「審判を長年やっていたものですから、賛否いろいろあったと思いますけども、今回、審判の方から声が上がったという風に聞いていますので、それはそれでもう進めていくしかないのかな」と述べた。また、法大の大島公一監督は、「監督しかお願いできない、ということになると、ベンチから見ている私も節穴。そういう意味では不安なので、あまり使うことはないかな」と話した。
一方、来年度から導入予定の指名打者制について、早大の小宮山監督は「ずっとピッチャーが打席に立つ野球をし続けてきたことに対して、ここでそれを諦めるというのが残念ではありますけども、世の中はそういう流れですから、やむを得ないのかなと。ただ、これで高校生を勧誘するのに『打つだけ番長』を獲れる、というメリットが出てきたかなという風には思っております」と話した。また、東大の大久保裕監督は、「我々にとっては、相手ピッチャーがバッターだと少し一服できたところ、それがなくなり、なかなか厳しい展開になるんじゃないか」と述べた。
(取材=ニッポン放送アナウンサー・洗川雄司)
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