[写真]=AFC AFC U−17アジアカップサウジアラビア2025のグループB第3節が10日に行われ、U-17日本代表はU−17オーストラリア代表と対戦した。
グループステージを突破して準々決勝に進出した8チームが、今年11月に開催予定の「FIFA U−17ワールドカップカタール2025」の出場権を獲得できる今大会。廣山望監督が率いる日本は、勝ち点4のグループ首位で最終節を迎えた。
この一戦で引き分け以上の結果を残せれば今秋のU-17W杯出場が決まる日本は、立ち上がりの7分に幸先よくスコアを動かす。左サイドでのコーナーキックを獲得し、神田泰斗がキッカーを担当。左足でアウトスイングのクロスを蹴り入れると、ゴール正面に落ちたボールを藤田明日翔が下がりながら合わせる。難しい体勢で放ったシュートが枠に吸い込まれ、日本が先制に成功した。
リードを奪った日本は、40分に巧みな崩しでチャンスを創出。神田の縦パスを相手陣内中央で浅田大翔が受け、ボールキープで時間を作りつつ左サイドにスルーパスを送る。マーカーの背後を取った針生涼太がライン際を駆け上がると、ワンタッチでボックス内に横パスを供給。加茂結斗がトラップで左足に持ち替えてゴールを狙うが、シュートはGKのセーブに防がれた。
しかし、後半開始早々の51分にオーストラリアへコーナーキックを与えてしまうと、クロスをマイルズ・ミリナーに決められ同点弾を献上。オーストラリアが勢いを強めてゴールに迫る場面が増え始め、日本は守勢に回る時間が増加する。すると71分、日本が自陣からビルドアップを試みるなかで、樺山文代志のパスをマックス・アナスタシオがカット。自らペナルティエリア内に運んでネットを揺らし、オーストラリアがゲームをひっくり返した。さらに直後の74分にもコーナーキックから失点を許し、日本はリードを2点に広げられてしまう。
追い込まれた日本も、86分に今井宏亮が味方とのワンツーで右サイドを突破。マイナスの折り返しを谷大地が押し込んで1点を返す。結局、そのまま試合は3−2で終了。敗れた日本だったが、他会場の結果によってグループステージ突破が決まり、「FIFA U−17ワールドカップカタール2025」への出場権を獲得した。
【スコア】
U−17日本代表 2−3 U−17オーストラリア代表
【得点者】
1−0 7分 藤田明日翔(日本)
1−1 51分 マイルズ・ミリナー(オーストラリア)
1−2 71分 マックス・アナスタシオ(オーストラリア)
1−3 74分 アレクサンダー・ガルボウスキー(オーストラリア)
2−3 86分 谷大地(日本)