フランクフルトと引き分けたトッテナム [写真]=Getty Images ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝・ファーストレグが10日に行われ、トッテナム(イングランド)とフランクフルト(ドイツ)が対戦した。
リーグフェーズを4位で突破したトッテナムは、ラウンド16でAZと激突。2戦合計3−2と接戦を制して準々決勝進出を決め、クラブ史上3度目のEL制覇に向けて大きく前進した。対するフランクフルトは、オランダの強豪アヤックスに2戦合計6−2の大勝を収めて8強入り。ともにEL優勝経験を持つ両クラブによるファーストレグが、トッテナムの本拠地『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』でキックオフを迎えた。
試合は序盤からトッテナムが主導権を握ったものの、立ち上がりの6分にフランクフルトがスコアを動かす。自陣中央でジェームズ・マディソンからエリス・スキリがボールを奪取。素早く前線左サイドのウーゴ・エキティケへと斜めに散らし、細かいタッチでドリブルを開始する。マーカーと対峙しながらカットインを選択すると、ペナルティエリア外で思い切りよく右足を一振り。グラウンダーのミドルシュートを枠内に流し込み、フランクフルトが先制した。
リードを許したトッテナムも26分にゲームを振り出しに戻す。ポゼッションで相手を押し込みつつ、左サイドでボールを受けたソン・フンミンが右足で縦に浮き球のパスを供給。ドミニク・ソランケがライン際に逃げるように運びながら、ポケットへ走り出したマディソンに繋ぎ、相手選手を縦に突破して折り返しを入れる。最後はペドロ・ポロがヒールで合わせ、ホームチームが同点弾を挙げた。
逆転を狙うトッテナムは、55分にビッグチャンスを作り出す。左サイドにポジションを取ったソン・フンミンへとボールがわたり、ルーカス・ベリヴァルがピッチ中央でサポート。横パスを受けながら華麗なファーストタッチでマーカーを剥がし、自ら運んで右足を一閃。だが、ボックス手前から放った強烈な一撃はポストに嫌われ、惜しくも得点には至らなかった。
さらに、攻勢を強めるトッテナムは2分後に右サイドでコーナーキックを獲得。キッカーを務めたP・ポロがアウトスイングのクロスを入れると、ニアでロドリゴ・ベンタンクールが合わせる。しかし、ヘディングシュートは無情にもクロスバーに直撃。トッテナムは立て続けに訪れた決定機を仕留めきれない。
その後もトッテナムが複数のチャンスを生み出したものの、GKカウア・サントスの活躍もあり逆転弾は奪えず。結局、そのままゲームは1−1で終了し、ファーストレグは痛み分けとなった。運命のセカンドレグは17日に開催される。
【スコア】
トッテナム 1−1 フランクフルト
【得点者】
0−1 6分 ウーゴ・エキティケ(フランクフルト)
1−1 26分 ペドロ・ポロ(トッテナム)