ダイワスカーレットやハープスターなど名牝揃い 阪神8枠から生まれた桜の女王たち

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2025年04月11日 07:30  netkeiba

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14年の桜花賞を制したハープスター(14年4月撮影、ユーザー提供:evangelionさん)
 近10年の桜花賞で8枠からは1頭も勝ち馬が出ていない。該当30頭で【0-3-0-27】の連対率10%。この数字だけをみると少々物足りないが、さらに遡ると実は成績優秀。グレード制導入以降、阪神開催に限っても89年のシャダイカグラ、97年のキョウエイマーチ、05年のラインクラフト、07年のダイワスカーレット、14年のハープスターと5頭が勝利しているのだ。それぞれのレースを振り返ってみよう。

 まずは89年のシャダイカグラだ。旧・阪神芝1600mでは圧倒的に不利といわれた大外枠、しかも出遅れたので万事休すと思われたが、武豊騎手は冷静だった。内に潜り込み、距離ロスを抑えながら徐々に押し上げると、直線でラストスパート。粘り込みを図るホクトビーナスをアタマ差捕らえ、単勝2.2倍の圧倒的1番人気に応えてみせた。

 それから8年、97年のキョウエイマーチは圧巻の勝ちっぷりだった。道悪馬場を味方につけて、番手から堂々の押し切り。終わってみれば2着のメジロドーベルに4馬身差の大楽勝だった。そして05年のラインクラフトは福永祐一騎手の巧みな手綱捌きが印象的。馬群で運んだ強敵・シーザリオに対して早めにリードを奪い、そのまま粘り込んだ。ライバル対決といえば、07年も忘れられない。大外枠から好位に付けたダイワスカーレット。中団前寄りの位置で脚をためたウオッカ。直線は2頭の一騎打ちとなったが、ダイワスカーレットがウオッカを突き放してフィニッシュ。前哨戦のチューリップ賞の雪辱を果たした。

 そして直近の8枠Vが14年のハープスターだ。大外枠発進から松田博資厩舎の所属馬らしく、どっしりと最後方で待機。そして直線は大外に進路をとって猛追。ワンポジション前で運んだレッドリヴェールをゴール寸前できっちり捕らえ、単勝1.2倍の圧倒的1番人気に応えるとともに、阪神JFのリベンジを果たしたのだった。

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