好調なシューターがプレーオフにチームを導く。6位のB3新潟(25勝23敗)は12、13日の第29戦、9位品川(22勝26敗)とホームのアオーレ長岡で対戦する。11日は試合会場で練習した。SG田中成也(33)は前節三重戦の2戦目(6日)に3点シュート3本を決めるなど、要所でスコアメークしてきた。初戦に勝てばプレーオフ進出圏の8位以内が確定する大一番、ビッグショットを決める。
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いつもと同じルーティンで田中は試合前の調整を行った。全体練習後のシュート練習。ハンドリングを織り交ぜながらシュートタッチを確認し、1本1本丁寧にリングを狙う。「ボールの手触りをしっかり感覚に落とし込む」。絶対に勝ちたい1戦を前に、しっかりと自分のペースで仕上げた。
品川との初戦は2試合ぶりに先発復帰が濃厚だ。鵜沢潤監督(43)は「もともとシュート力がある。結果も出ている」と期待を寄せる。前節三重戦の2戦目は、ベンチスタートながら3点シュート3本の9得点。3点シュートだけではない。3月以降の8試合で無得点は1試合のみ。
「試合に出たら、これをやろうという意識でやれている」。昨年11月30日の横浜EX戦を最後に先発を外れ、岩手戦の2戦目(3月23日)にようやくスターティングファイブに戻った。この間、自分を見つめ直した。「序盤戦は可もなく不可もなく、シュートを打っていた。今は打つ。とにかく打ってリズムをつかむ」。それを練習から表現し、試合につなげてきた。「プレーオフに向けてそこを出せたら」。品川戦でも迷わずリングを狙う。
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今季最長の28分11秒出場したアウェー山口戦(3月15日)の試合直後、夫人からスマホに動画が送られてきた。映っていたのは4歳の長男が試合の配信を見て「パパ頑張れ!」と叫ぶ姿。「泣きそうになった。本当にパワーをもらった」。支える家族も見守るホーム戦、「どれだけ外れようとアグレッシブに打つ」。プレーオフを決めに行く。【斎藤慎一郎】
○…PG五十嵐圭(44)は2戦連続で先発が濃厚だ。年始から不調が続く体調は「また万全ではない」と言うが、「そうも言っていられない。目の前の試合を取れるように準備する。自分が得点に絡むように」と初戦でプレーオフ進出をものにする決意を示した。鵜沢監督も「すべてを委ねる。こういう試合は(五十嵐の)全部が必要」とベテランにコート内のかじ取りを任せた。
○…左ひざのケガで前節三重戦を欠場したSG上江田勇樹(37)も3試合ぶりに復帰する見込みだ。「まず守備をしっかりと」と持ち味のタイトな守備でチームを引き締める。ビッグマンを軸に得点する品川に対し、「的は絞りやすい」と策もほのめかし、「いい守備ができれば、攻撃もスムーズになる」と、自身は土台作りに徹するつもりでいる。
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