
店内で嘔吐するも席を移動せず。運営会社が対応について謝罪
「焼肉きんぐ」を運営する物語コーポレーションは、3月28日に名古屋市内の店舗で、泥酔状態の利用客が客席で嘔吐する事案が発生したと発表。従業員が袋を渡して客席外への移動を求めたものの、当該客がこれを拒否し、店内での嘔吐が継続されたとのこと。同社は、「嘔吐されたお客様への追加の対応や、周囲のお客様への配慮、衛生面における適切な措置、さらには店舗責任者としての説明や謝罪のあり方に不十分な点があり、結果としてお客様にご不快な思いをおかけすることとなりました」と、対応の不備を認めた。
また、嘔吐への対応について問い合わせをした顧客に対して、店舗責任者が割引の提案をした件に関しては、「本来お伝えすべきお詫びの言葉や、状況に応じた適切な対応が伴っておらず、結果としてその対応が場の収束を優先したものと伝わり、不信感を与えることになりました」とコメントした。
トラブル発生の翌日には、次亜塩素酸ナトリウム希釈液での店内消毒などを行い、31日には店舗所管の保健所へ本件の報告を行い、必要な指導を仰いでいるとのこと。今後の対応として、嘔吐時の対応マニュアルの改訂および再周知、従業員向けの研修強化を進める方針を明らかにしている。
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嘔吐客への対応にSNSでは批判の声も
今回の騒動に対してSNSユーザーからは「嘔吐客は即刻退店させるか抱え込んででも隔離しないと話にならない」「危機管理広報に強い人材の重要性を感じる」「最寄りのきんぐは対応もいいし、提供も早いし、一部店舗での悪評で全体の客足が遠のくのは勿体ない」などさまざまな意見が寄せられた。飲食店における衛生管理は、店舗の信用や営業継続可否に関わるだけでなく、食中毒などの重大なリスクにも直結するため、予防と迅速な対応が求められる。物語コーポレーションは、今回の対応をどう教訓とし、再発防止につなげていくかが注目される。
<参考>
焼肉きんぐ 公式X
焼肉きんぐ Webサイト
物語コーポレーション「SNS上の投稿に関する当社の対応について」
※コメントは原文ママ
(文:All About 編集部)