レッチェを下して暫定3位に浮上したユヴェントス [写真]=Getty Images セリエA第32節が12日に行われ、ユヴェントスとレッチェが対戦した。
開幕直後から上位を維持しているものの、リーグ最多の引き分けを記録するなど、勝ち点を取りこぼす試合も多い今シーズンのユヴェントス。先月には昨年夏に就任したばかりのチアゴ・モッタ前監督の解任に踏み切り、イゴール・トゥドール監督を招へいした。新体制の初陣となったジェノア戦は1−0で勝利したが、前節はローマと1−1のドローに終わって連勝ならず。今節は17位に沈むレッチェをホームに迎え、リーグ戦2試合ぶりの白星を目指す。
開始早々の2分にスコアが動く。ケナン・ユルディズが前線で起点を作り、ボックス手前中央でケフラン・テュラムからのパスを受けたドゥシャン・ヴラホヴィッチが前方へ優しくラストパス。抜け出したトゥーン・コープマイネルスが左足で蹴り込み、ユヴェントスが早い時間帯で先制に成功した。5分にはレッチェに立て続けにチャンスを作られるも、GKミケーレ・ディ・グレゴリオの好セーブもあり同点弾は許さない。
序盤にリードを奪ったユヴェントスはボール保持率を高めつつ、コープマイネルスやウェストン・マッケニーらが次々と後方からボックス内へ走り込んでチャンスを演出。33分、後方から丁寧にボールを繋ぎ、中盤でボールを引き取ったテュラムがユルディズとのワンツーでボックス手前まで侵入。斜め前方へのパスをヴラホヴィッチが落とし、最後はユルディズが右足でゴール右下隅に蹴り込んだ。前半はユヴェントスの2点リードで終了する。
後半もユヴェントスは小気味良くパスを繋ぎつつ、中盤の選手が次々と味方を追い越していく形でチャンスを演出する。追加点こそ奪えないものの、人もボールも動く流動的なサッカーで主導権を掌握。トランジションの局面でも優位に立ち、レッチェを押し込み続ける。75分には途中出場のアンドレア・カンビアーゾが右からカットインして左足を振り抜いたが、低い弾道のミドルシュートは相手GKの好セーブに阻まれた。
レッチェは最終盤の84分、前線でのボール奪取からアンテ・レビッチにチャンスが訪れるも、シュートはGKディ・グレゴリオがセーブ。それでも87分、FKからフェデリコ・バスキロットがヘディングシュートを叩き込み、土壇場で1点差に詰め寄る。しかし、反撃もそこまで。試合は2−1で終了し、勝利したユヴェントスが暫定3位に浮上した。
次節、ユヴェントスは21日にいアウェイでパルマと、レッチェは19日にホームでコモと対戦する。
【スコア】
ユヴェントス 2−1 レッチェ
【得点者】
1−0 2分 トゥーン・コープマイネルス(ユヴェントス)
2−0 33分 ケナン・ユルディズ(ユヴェントス)
2−1 87分 フェデリコ・バスキロット(レッチェ)