メキシコ、新たな関税回避に躍起=トランプ氏「水盗んだ」批判に

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2025年04月13日 08:01  時事通信社

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 【サンパウロ時事】トランプ米大統領がメキシコとの国境を流れる川の水の配分などを定めた条約を同国が守っていないとして「水を盗んだ」と批判、新たな対立の火種に浮上している。トランプ氏は問題が解決されなければ関税や制裁を発動すると示唆しており、メキシコは対応に躍起となっている。

 条約は1944年に結ばれ、国境を流れる三つの川を対象に水の利用に関する取り決めを交わしている。トランプ氏は10日にSNSで、メキシコが米テキサス州に対して条約に基づく約16億立方メートルの水を提供していないと主張。これにより「州唯一の製糖工場が閉鎖した」と不満を示し、「メキシコが条約を順守するまで、関税や制裁も含めて事態は激化し続ける」と投稿した。

 これに慌てたメキシコのシェインバウム大統領は同日のX(旧ツイッター)に、数年にわたる干ばつがあったことに触れた上で「水が供給できる範囲で条約を順守してきた」と反論。テキサス州に水を供給するための包括的な提案を米側に行ったとして「ほかの課題と同様に合意に達すると確信している」と秋波を送った。

 メキシコは米国で社会問題となった合成麻薬フェンタニルや不法移民の対策を巡っても、トランプ政権から関税で脅された。結局は25%の関税が発動されたが、交渉を通じて幅広く適用除外を勝ち取った。 

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  • 京都市は毎年滋賀県に2億円払って琵琶湖の水を使っている。が、当の滋賀県には琵琶湖の水を使う権利はなく、すべて国にあるという。
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