
今回は、60歳以降も、厚生年金に加入すると年金受給額が増えるのかについてです。
Q:60歳になった今も会社員として厚生年金に加入しています。このまま厚生年金に加入すると、年金受給額は増えるのでしょうか?
「20歳の時は学生のため、国民年金保険料を支払わなかった期間があります。厚生年金加入が39年3カ月ですが、60歳になった今も会社員として厚生年金に加入しています。このまま厚生年金に加入して40年間、保険料を支払った場合、厚生年金の受給額は増えるのでしょうか?」(ケンタウロス)A:老齢厚生年金受給額は、厚生年金加入期間と、おおよその収入額によって計算されますので、厚生年金加入期間が長くなるほど受給額が増えることになります
国民年金保険料は、原則として20歳〜60歳になるまでの40年間支払います。40年を超えて保険料を納付することはできません。未納期間がある人は、保険料の納付期限から2年以内であれば、後から支払うことができます。納付期間が過ぎると国民年金保険料を支払うことができません。
一方で、厚生年金保険料は、70歳になるまでは納付できます。
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老齢厚生年金の受給額は、65歳時点で、それまでの厚生年金の加入記録に基づき受給額が計算されます。65歳以降は、在職定時改定時(毎年9月1日時点)に再計算されます。
相談者「ケンタウロス」さんの場合、このまま厚生年金に加入して40年間、もしくはそれ以降も(最長で70歳になるまで)厚生年金保険料を支払うと、老齢厚生年金の受給額が増えることになります。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)
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