写真 みなさんこんにちは! ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。
足取りが軽くなる春。定番スニーカーでアクティブに動くのも良いですが、素肌見せするシューズで足元から春らしいおしゃれを楽しみたい時もありますよね。それでいて疲れない&痛くならないシューズだったらなおさら手放したくないもの。
そこで今回は、この春におすすめしたい「疲れにくいトレンドシューズ」をご紹介します。
◆足の衝撃を和らげるソールで疲れ予防
長時間の歩行で足が痛くなるのは、加齢によって足の筋肉が衰えていることが原因かもしれません。となると、脚の筋力を必要とするハイヒールはもちろんのこと、薄い靴底のフラットシューズなんかも疲れやすくなります。
疲れを防ぐには、足の衝撃を和らげてくれるソール(土台部分)を選ぶこと。そこでおすすめのシューズが「トラックソールローファー」です。
◆今流行りの「トラックソール」、どういう意味?
トラックソールとは、登山やトレッキングシューズに使われるゴツゴツとした厚みのあるフォルムのアウトソールのこと。昨今では見た目のごつごつさが可愛らしいと、スニーカー以外のフラットシューズでもそのデザインが採用されています。
地面への衝撃を吸収し、安定感のある歩行をサポートするので疲れを感じにくい構造。また、デザインがローファーなのでどことなくキレイめな印象を与えられるのも大人世代にとっては嬉しい魅力です。
◆ストラップ付きで疲れにくい「メリージェーン」
ストラップ付きのフラットシューズ「メリージェーン」は、数シーズン前から人気のトレンドシューズとなっています。なんといっても疲れにくいポイントはストラップ付きであること。
疲れやすい靴というのは、かかとが脱げやすいなど、足と靴が一体化されにくいところから疲れが生じます。その点、メリージェーンはしっかりと足を固定し、安定した履き心地を実現。
また、昨今ではクッション性の高いインソール付きのメリージェーンも登場しており、フラットシューズながらも長時間の歩行に向いているほどの機能面に優れています。
アッパーは適度に柔らかいものがおすすめ。エナメル素材などの硬いものよりは、ソフトレザータイプのメリージェーンを選んで。
◆「痛くならないよう大きめを買う」がNGな理由
時々「足が痛くなるのを見越してワンサイズ大きめの靴を選ぶ」という声も耳にします。たしかに新しい靴をおろすときは自分の足に馴染まないので、痛く感じやすいもの。それでも必ず、ジャストサイズの靴を選ぶことは徹底しておきましょう。
ワンサイズ大きなものを選んでしまうと、どうしても靴の中で足が無駄に動いてしまい安定しません。この不安定さによって足に無駄な負担がかかって、余計に疲れやすく&痛くなってしまいます。
とくにスニーカー以外のシューズを購入する際は、面倒であっても事前の試着を忘れないようにしましょう。
<文&イラスト/角佑宇子>
【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105