1億5000万円の宝くじも当選、奇跡体験を持つ住職が「恐ろしい予言」を伝える理由

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2025年04月13日 09:00  週刊女性PRIME

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三木大雲

 約2500年前から読み継がれているお経。身近なようでいてその内容を深く知る人は少ない。しかしそこには東日本大震災やコロナショック、さらには葉物野菜の高騰までが書かれているという。

 これを説くのが、怪談説法で知られる『お経から読み解く未来予言 仏教コード』(Gakken)の著者、三木大雲・蓮久寺住職だ。

 本書では、お経の解釈と諸説を交えながら、これから起こり得る大地震や食糧危機の予言を具体的に説明している。また三木住職は、宝くじ1等当せんを予言し的中させたことも公表。その言葉に一層の説得力があるのだ。

「怪談説法」はこうして始まった

 次男として生まれた三木住職は継ぐ寺がなかった。貧乏生活が続いていた25年前、「寺がなくても僧侶としてできることはないか」と模索する中、思いがけない出会いが訪れる。街で暴走族の若者たちに声をかけたのだ。

「霊的な現象を感じやすい体質なので、彼らの興味を引くために自らの不思議な体験を話しました。すると彼らは僧侶が話す怪談に耳を傾けたのです」

 そのときの怪談はこんな話である。

「私は鼻が利くので、人の気分や病気のにおいまで感じ取ることができます。ある日、本屋で立ち読みしている男性からがんのにおいを感じ、勇気を出して声をかけました。

『大変失礼ですが、あなたからがんのにおいがします。すぐに病院へ行ってください』と。驚いた彼は『ありがとうございます。声をかけてくださってうれしいです』と言いましたが、その場を動こうとしない。

 もう一度『一緒に病院へ行きましょう』と言うと、彼はこう答えたのです。『お坊さんだから言いますが、実は私、去年の12月4日に死んでいるんです』。そして目の前からふっと消えてしまいました

 暴走族の若者たちは住職の話に驚き、そのうちの一人が話し出した。自分も「お化け」だと。

「今でいうネグレクトを受け、親から存在を完全に無視されているという意味だったんです。だから声をかけられてうれしいという気持ちがよくわかると。そのとき、怪談は人の心に響くのだと気づきました。

 こうして彼らと『怪談からお説法をする会』を立ち上げたのです。それが『怪談説法』の始まりでした。彼らとの出会いは私の原点でもあります。

『仏教コード』というタイトルも当時の彼らと一緒に決めました。ずっと語り続けてきた説法に、満を持して出版する機会をいただきました」

 大人になった彼らとの交流は、今も続いているという。

「神仏は存在する」命拾い、宝くじ当せん

 大学時代、三木住職は埼玉県で修行をしていた。そんな中で、のちに世間を震撼させる人物と遭遇する。1993年に起きた「埼玉愛犬家連続殺人事件」の主犯だった男だ。

※投資話などで顧客をだまし、金銭トラブルから次々と殺害。被害者4人の遺体はいずれも主犯格であるペット販売会社役員の男(2009年に死刑判決)の自宅で解体・焼却された上で遺棄された。

「当時、私は修行の合間に犬に癒されたくて、近くのペットショップのブリーダーと知り合いました。ある日、その人に缶コーヒーをすすめられ、こう言われたのを覚えています。“神や仏なんていない”と。その人物が後に事件の主犯だと知ったときは、背筋が凍る思いでした」

 のちにその男は獄中で「あの坊主は毒入りの缶コーヒーを選ばなかった。神仏に守られているのだろうな」と語ったという。

 2005年に京都・蓮久寺の住職となるが、貧乏生活が続き、寺の維持をするだけで精いっぱいだった。そんな中、怪談説法が次第に知られるようになり、あるときこの出来事を語った。

 すると「嘘をつけ。神仏がいるというなら、宝くじでも当ててボロボロの寺を建て直してみろ」と批判されたのだ。

 この言葉を受けて三木住職は仏様に願った。

「私の目標は仏教を広めることと、お寺を建て直すことの二つです。自分でも努力しますのでどうかお力を貸してください、と。するとその夜、夢の中に宝船に乗った大黒様が現れて“ばらを買いに行きなさい”とおっしゃった。これは宝くじのことだと直感しました

 翌日、実際にばらで10枚の宝くじを購入。

「当せん発表の前に、お寺を建て直す準備をしようと大工さんに見積もりを依頼しました。借り入れの予定がないと言ったら、大工さんは怒って帰られましたけどね(笑)」

 そして、1等の1億5000万円が当せん。「神様と仏様の存在証明になったと確信しています」と、まぎれもなく本当の話なのである。

恐ろしい予言を伝える理由

『仏教コード』には、大地震や食糧危機、さらには地球滅亡の予言まで詳しく書かれている。なぜ、三木住職はこのような予言を伝えようとするのか。

仏教には『末法の時代』という概念があります。今がまさにその時代で、お釈迦(しゃか)様は『三災七難』が起こると説かれました。三災は自然現象なので止められませんが、七難は疫病や侵略、テロなどの人災です。これは変えることができるのです」

 住職は続けてこう語る。

今、全国でお寺の数はコンビニ以上あるというのをご存じですか。それなのに災難が起こるのはなぜか。それはお経が世界のために読むものではなくなっているからです。自分だけ気持ちよく読んでいたり、意味を理解せずに読んでいるお坊さんが多い。

 人生も同じです。自分のためだけに生きるのではなく、人のために生きることができれば、三災七難を避けることができる。これもお経の中に書いてあります。大谷翔平さんは、球場のゴミを拾っていますよね。周囲の方や環境にも感謝しているとのことです。

 私の予言は恐怖を煽(あお)るためではなく『生き方を見直せば、未来を変えられる』ということを多くの人に知ってほしいから。それが本書『仏教コード』の大きなメッセージでもあります」

 住職は、大地震は2025年に起こると読み解いている。もし何も起こらなければ、お経の予言が外れたことになるのだが。

「私は“当たる予言”をするのではなく、“未来を変えるため”に話しています。もし何も起こらなければ、それは私たちが感謝しながら人のために生きた結果です。『三木大雲の予言は嘘だった』と言われても構いません。災害を防げるなら、それが本書出版の成功なのです」

三木大雲(みき・だいうん)●京都の寺院の次男として生まれる。各地の寺院で修行を積み、2005年、京都の光照山蓮久寺の第38代住職に就任。怪談を切り口にしたわかりやすい「怪談説法」を確立。テレビやラジオ出演のほか、YouTubeでの発信、講演会などで活躍中。著書に『お経から読み解く未来予言 仏教コード』(Gakken/税込み1595円)。

取材・文/浦上 優

このニュースに関するつぶやき

  • >「神様と仏様の存在証明になったと確信しています」・・面白いね。住職なのに仏様だけでなく、「神様」という概念も持っているのね。その概念なら仏は「使徒」という解釈に。
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