
4月17日(現地時間)、ラ・リーガ第31節、レアル・ソシエダ対マジョルカ戦の撮影取材のため、スペイン北部バスク州サン・セバスティアンを訪れた。
ソシエダには久保建英が、マジョルカには今季加入の浅野拓磨がおり、日本人対決も期待されていたが、浅野は負傷によりメンバー入りできず、対決は実現しなかった。
現地14時の試合開始前、穏やかな気候とあって、スタジアム近くの公園では、それぞれお気に入りの選手のユニフォームでボールを蹴り合う子どもたちの姿が見られた。そのなかには、ちょっと控えめにDFラインに入る14番、「Take」のユニフォームの少年も。スタジアム近くでは、やはり14番のユニフォームの少年が、スペイン風サンドイッチを頬張りながらキックオフを待ちわびていた。
ゲームは停滞した展開だったが、ソシエダGKアレックス・レミロから久保へのフィードによりカウンターのチャンスをつかむと、ゴール裏サポーター席から「Kubo!」という大きな歓声があがった。
チームも久保自身もマジョルカの5バックに苦しんだ。そんななかで、前半20分にはサイドチェンジのパスミスをきっかけに先制点を奪われ、後半開始早々にも追加点を決められた。
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古巣との対戦となった久保は、セットプレーのキッカーを務めるシーンが多かったが、得点につなげることはできなかった。また、相手との競り合いにより背中を痛め、うずくまって顔をゆがめるシーンも見られた。
久保は72分までプレーし、試合はそのまま0−2でマジョルカが勝利。試合後の会見で、ソシエダ指揮官イマノル・アルグアシルは、ソシエダに流れがあるなかでのふたつの失点を残念がった。
「2点とも避けられる失点だった。マジョルカのような相手に逆転することは難しい」
いずれもミスからの失点が敗戦につながったと分析していた。
ソシエダにとっては、来季の欧州カップ戦出場を争うライバルに痛い敗戦となった。ラ・リーガは残り7試合。気が抜けない戦いが続きそうだ。
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