『ジョジョ』エピソード総選挙の結果発表　人間讃歌が実現で声優は涙…【JOJODAY】レポート

　アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのファンイベント『JOJODAY STAGE』が4月12日、国立代々木競技場 代々木第二体育館にて開催された。ジョナサン・ジョースター役の興津和幸、空条承太郎役の小野大輔、レオーネ・アバッキオ役の諏訪部順一、空条徐倫役のファイルーズあい、JO☆STARS 〜TOMMY, Coda, JIN〜が出演し、MCをケンドーコバヤシが務めた。また、新情報として原作漫画の第7部『ジョジョの奇妙な冒険 スティール・ボール・ラン』がアニメ化されることが発表され、現地の様子をレポートする。

【写真】ディオが1位！『ジョジョ』人気エピソードの結果＆クイズ

　イベントは、TOMMYによる第1部『ファントムブラッド』のOP曲「ジョジョ〜その血の運命〜」の歌唱で幕開け。曲のクライマックスで本日の出演が呼び込まれ、その後、沖津が「波紋」のかけ声で客席にウェーブを起こしたほか、小野のジョジョポーズなど、一人ずつ自身が演じるキャラクターにちなんだ名ゼリフ、決めゼリフを交えたあいさつで会場を盛り上げた。

　あいさつ後、まずはアニメ『ジョジョ』シリーズの「これから」として、出演者たちが原作に出会った経緯やハマったきっかけについて、アニメシリーズの魅力などのお題でトークを展開。小野は小学生の頃に第3部を読み絵のタッチが怖いと感じるも、大学生の頃に第5部と出会い、主人公のジョルノ・ジョバァーナの「覚悟とは」のセリフに「声優になる後押しをしてもらった」と人生の指針の一つになったと明かした。

　同じ質問に興津が子供の頃、美容室で母親がパーマをかける横で読んだのが初で子供ながらに奇妙な絵の漫画と思ったと語った。ところが、その後VTR出演した東方仗助役の小野友樹の原作との出会いエピソードが、初めて読んだシリーズ以外ほぼ同じ内容で、興津のツッコミに会場からは笑いが起こっていた。

　VTRでは小野友樹のほか、ジョセフ・ジョースター役の杉田智和、ジョルノ・ジョバァーナ役の小野賢章も出演。3人のコメントにまつわるクイズ企画も行われ、テレフォンとして、モハメド・アヴドゥル役の三宅健太がサプライズで登場し、会場を沸かせていた。また、トークコーナーの最後に、5月23日に公開の映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』で岸辺露伴役を演じている俳優の高橋一生もVTR出演した。

　また、ファン投票企画としてアニメシリーズのエピソード総選挙の結果も発表。これまで放送された6シリーズ全話の中から好きなエピソードを投票する企画で、総計5万以上の票が集まった。結果は以下のとおり。

●『ファントムブラッド』
第1位：第1話「侵略者ディオ」
第2位：第3話「ディオとの青春」
第3位：第9話「最後の波紋！」

●「戦闘潮流」
第1位：第20話「シーザー孤独の青春」
第2位：第26話「神となった男」
第3位：第23話「風にかえる戦士」

●「スターダストクルセイダース」
第1位：第48話「遥かなる旅路 さらば友よ」
第2位：第44話「亜空の瘴気 ヴァニラ・アイス その3」
第3位：第46話「DIOの世界 その2」
第4位：第35話「ダービー・ザ・ギャンブラー その2」
第5位：第20話「死神13（デスサーティーン）その2」
第6位：第47話「DIOの世界 その3」
第7位：第27話「「クヌム神」のオインゴと「トト神」のボインゴ」
第8位：第17話「恋人（ラバーズ）その2」
第9位：第2話「裁くのは誰だ!?」
第10位：第41話「ダービー・ザ・プレイヤー その2」

●「ダイヤモンドは砕けない」
第1位：第10話「イタリア料理を食べに行こう」
第2位：第39話「さよなら杜王町 黄金の心」
第3位：第16話「狩り（ハンティング）に行こう！」
第4位：第28話「ハイウェイ・スター その1」
第5位：第38話「クレイジー・Dは砕けない その2」
第6位：第17話「岸辺露伴の冒険」
第7位：第24話「シアーハートアタック その2」
第8位：第21話「吉良吉影は静かに暮らしたい その1」
第9位：第20話「山岸由花子はシンデレラに憧れる」
第10位：第29話「ハイウェイ・スター その2」

●「黄金の風」
第1位：第28話「今にも落ちて来そうな空の下で」
第2位：第27話「キング・クリムゾンvsメタリカ」
第3位：第19話「ホワイト・アルバム」
第4位：第10話「暗殺者（ヒットマン）チーム」
第5位：第16話「偉大なる死（ザ・グレイトフル・デッド） その1」
第6位：第38話「ゴールド・E・レクイエム」
第7位：第15話「偉大なる死 その1」
第8位：第11話「ナランチャのエアロスミス」
第9位：第39話「眠れる奴隷」
第10位：第31話「グリーン・ディとオアシス その2」

●「ストーンオーシャン」
第1位：第38話「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」
第2位：第37話「メイド・イン・ヘブン その2」
第3位：第14話「愛と復讐のキッス その2」
第4位：第22話「天国の時！ 新月の時！ 新神父！」
第5位：第32話「ヘビー・ウェザー その3」
第6位：第31話「ヘビー・ウェザー その2」
第7位：第27話「スカイ・ハイ」
第8位：第36話「メイド・イン・ヘブン その1」
第9位：第9話「取り立て人マリリン・マンソン」
第10位：第35話「C-MOON その2」

　なお、総選挙にランクインしたエピソードは、7月からテレビでの再放送が予定されている。

　イベント終盤、JO☆STARSの3人がそれぞれ「Fighting Gold」（『黄金の風』OP）、「BLOODY STREAM」（『戦闘潮流』OP）、「STAND PROUD」（『スターダストクルセイダース』OP）、「ジョジョ その血の記憶〜end of THE WORLD〜」（『スターダストクルセイダース エジプト編』OP）を熱唱した。

　最後のあいさつでは、ファイルーズあいがジョジョ愛、そして自身が出演できた思いを語るうちに涙ぐむ一幕も。そして小野が「承太郎の『承』は受け継いで伝えるという意味。この人間讃歌を次の世代にも渡していきたい」と力を込めると、興津も「人間讃歌は勇気の讃歌！」と会場と一体となって口にし、イベントの幕が下りた。

　この日は新作アニメのほか、今夏に渋谷PARCOにオープン予定の公式ショップ「THE★JOJO WORLD」に原作・荒木飛呂彦氏の描き下ろしイラストが掲出されること、さらに新作アプリゲームが年内にリリースされることなども発表された。