運賃の高さで知られる「神戸高速線」ですが… 実は安く乗れる「秘密兵器」があるんです!

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2025年04月13日 11:40  まいどなニュース

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神戸高速線を貫く直通特急

阪急神戸高速線、阪神神戸高速線は神戸市中心地を東西に貫く路線です。しかし、阪急神戸本線、阪神本線の各駅から神戸高速線に乗ると、運賃が高額になることが知られています。一方、運賃が安いお得なきっぷが存在するにも関わらず、こちらの方はあまり知られていないように感じます。4月に神戸高速線で利用できるお得なきっぷがリニューアル。春から賢く神戸高速線を利用してみませんか。

【写真】神戸市中心地を東西に貫く「神戸高速線」 実はレトロな雰囲気も魅力です

本線とは別建て運賃な神戸高速線

阪急神戸高速線は神戸三宮〜新開地間、阪神神戸高速線は元町〜高速神戸〜西代間を結んでいます。高速神戸〜新開地間は阪急と阪神が重複しています。神戸高速線は阪急神戸線、阪神本線とは異なり、線路・施設保有している会社は神戸市等が出資する第三セクター・神戸高速鉄道という別会社になります。

阪急・阪神神戸高速線では、他社が所有する路線に自社の車両を走らせる第二種鉄道事業者が阪急(阪急神戸三宮〜新開地)と阪神(阪神元町〜山陽西代)、線路・施設を保有する第三種鉄道事業者が神戸高速鉄道です。

神戸高速線は神戸高速鉄道の手により、1968年に開通しました。開通時より、神戸高速線の運賃は別建てです。阪急神戸本線、阪神本線から神戸高速線にかけて乗車する場合は、神戸高速線独自の運賃を加算しなければなりません。

たとえば、阪急六甲駅から高速神戸駅までの距離は7.1kmのため、もし高速神戸駅が神戸線の駅なら、六甲〜高速神戸間の運賃は200円になるはずです。

しかし、高速神戸駅は神戸高速線にあるため、六甲〜神戸三宮間200円、神戸三宮〜新開地間140円の合算、計340円。そこから、神戸市内割引が適用され、10円引きの330円となります。

神戸高速線で使えるお得なきっぷ

そんな神戸高速線に安く乗れるお得なきっぷが、阪急の「阪急−神戸高速線 神戸市内 土休日フリーきっぷ 2025年度」(神戸市内土休日フリーきっぷ)と阪神の「神戸の休日 阪神・高速ワイド版」「神戸の休日 阪神・高速ミニ版」です。

どちらも4月5日から販売となりました。以前も同様のきっぷはありましたが、リニューアルにより、デジタル乗車券になりました。

利用区間は「神戸市内土休日フリーきっぷ」が岡本〜西代・湊川(神戸電鉄)、「阪神 高速・ワイド版」が芦屋〜西代・湊川、「阪神 高速・ミニ版」が大石〜西代・湊川です。料金は「神戸市内土休日フリーきっぷ」と「阪神 高速・ワイド版」が500円、「阪神 高速・ミニ版」が400円です。

阪急の「神戸市内土休日フリーきっぷ」は1日乗り降り自由な一方、阪神の「神戸の休日」は区間内を2回乗車できるきっぷです。

有効期間はどちらも2025年4月5日(土)〜2026年3月29日(日)のうち、購入から2週間以内で土休日ダイヤ適用日の任意の1日です。購入方法はどちらもWEBページ「スルッとQRtto」から購入します。

JRと比較すると

ここで、先述した阪急・阪神のお得なきっぷと、並走するJR西日本の片道運賃を比較してみましょう。なお、先述したお得なきっぷは価格の50%で計算しています。

神戸高速線の高速神戸駅に近いJRの駅は神戸駅です。同様に大開駅に近い駅は兵庫駅、西代駅に近いのは新長田駅です。

JRは芦屋〜神戸間が240円、芦屋〜兵庫・新長田間が320円、六甲道〜神戸・兵庫間が200円、六甲道〜新長田間が240円、摩耶〜神戸間が180円、摩耶〜兵庫・新長田間が200円です。

一連のお得な切符とJRの運賃を比較すると、必ずしも阪急・阪神の方が安くなるというわけではありません。

たとえば、阪急芦屋川駅・阪神芦屋駅から高速神戸駅までの片道運賃はお得なきっぷを使っても、実質250円になります。

とはいえ、運賃が安くなることに変わりはありません。土休日に阪急神戸線、阪神本線から神戸高速線を利用する際は、「神戸市内土休日フリーきっぷ」「神戸の休日 阪神・高速ワイド版」「神戸の休日 阪神・高速ミニ版」を活用してみましょう。

(まいどなニュース特約・新田 浩之)

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