「劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』公開直前!SPファンミーティング」の様子青山剛昌原作による劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)」の公開直前イベント「劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』公開直前!SPファンミーティング」が、本日4月13日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された。
【写真】会場に向かって手をフル高山みなみとコナン(全28枚)
イベントには江戸川コナン役の高山みなみ、毛利蘭役の山崎和佳奈、毛利小五郎役の小山力也、大和敢助役の高田裕司、伏高明役の速水奨、上原由衣役の小清水亜美、大友隆役の山田孝之、円井まどか役の山下美月が登壇。会場は「名探偵コナン」イベント過去最多となる3300人のファンで埋め尽くされた。
イベントは小山と小五郎の着ぐるみが、会場後方のレッドカーペットに登場する場面からスタート。「名探偵コナン」のテーマソングとともに近くにいる観客たちに手を振りながら、会場前方へと歩みを進める2人。そして小山の「今回は、遊びじゃねえんだ。スペシャルファンミーティング、開幕!」という掛け声とともにキャノン砲が撃ち放たれると、高山らほかの登壇者がステージに登場した。登壇者がそれぞれ一言挨拶を送ったあとは、劇場版公開直前PVが公開に。観客からは大きな拍手が送られた。
映画の公開直前にさまざまな情報が解禁となった今作。高山は「情報がたくさんありすぎて自分でも把握しきれいていないとうのが現状です(笑)。皆さんの熱や『追いきれないけどがんばってみます』みたいな声は届いてきています」と語る。また一足早く完成映像を観た感想を、「一回だけ観てもわからないですね。何度でも観たくなる感じがします」と話した。
山崎は「シーンとシーンのつなぎ目がいつもの映画とちょっと違ってカッコよかったです」と語り、「長野県警の方って警視庁の方より大人っぽいというか、渋い感じが出ているんじゃないかなと思います」と観客に伝える。また公開直前PVでも描かれた蘭のアクションシーンについても触れ、「今回も若干、戦わせていただきました(笑)」と笑いながら話した。小山は見どころを聞かれると「もちろんね、私を見てください」と自信満々にアピール。小五郎がキーパーソンとして描かれるのは2005年に公開された劇場版「名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)」以来20年ぶりというところで、「今年観ておかないともうないよ(笑)。今20歳のあなたは40歳になるまで、今40歳のあなたは赤いちゃんちゃんこを着るまでもうないよ!」とファンに何度も訴えかけた。
「名探偵コナン」のイベント初登壇となった高田は「初ということで今朝はいつもより2時間くらい早く起きちゃって。いい意味での違和感を感じながら来ました」と少し緊張した様子を見せる。また完成映像を観て「すごい迫力でびっくりしました。途中からはすっかりお客さん側になっちゃいまして。“はらはら、ジーン、ドキドキ”みたいな感じでした」と振り返った。速水は大勢の観客を前にして「長野ではこんなに人が集まったら事件です」と冗談を口にする。またアフレコ時にインフルエンザにかかったことを明かし、「でもこの3人(高田、小清水)は以心伝心で通じ合っているので、本編では絶対にそんなことは感じさせません」と力強さを見せた。
注目シーンを聞かれた小清水は「敢ちゃんと由衣さんのシーンで言うと『おっとなー』という場面がけっこうあって。ワイパーがいい仕事をしていると思うシーンがあるので、そこはぜひ注目してもらいたい」とプッシュ。また「普段高明さんの髪型はピシっとしていらっしゃるんですが、お車に乗って風に煽られることで前髪がふわっとなるんですね。そのときの横顔が個人的にツボでした」と付け加えてアピールした。
ゲスト声優として登場する山田と山下。物語の舞台である長野県警と天文台に足を運んだ山田は、「(会場にいた)長野県知事が『コナン』の人気にあやかろうと目をキラキラさせていて(笑)。県警の方も切なる思いで、志願者へのPRをしたい様子が見られました」と茶化しながら話す。また長野での取材を踏まえて、「すごく大きなアンテナを見て、今回もえらい被害総額になるなと実感しました。映画を観た後にも聖地巡礼として楽しむことができると思います」と語った。
山下は初の声優挑戦ということもあり、TVアニメシリーズのアフレコ現場を訪れたことを告白。「初めての声の演技が『コナン』というのはとんでもないプレッシャーでしたが、たくさん練習させていただいて、(先ほど公開された)公開直前映像を見てうるうるしてしまいました」と語った。また見どころとして「雪山でのガンアクションが素晴らしいです。どの部分を切り取っても迫力がすごい」とアピール。またキャスティングについて「山田さんにも“山”がついていて、私も“山”下で。名字に山がついているからゲスト声優で呼ばれたのかなと思って、親に感謝しました(笑)」と笑った。
劇場版シリーズでは映画を鑑賞したことを表す言葉として「黒鉄の魚影」では“潜水済”、「100万ドルの五稜星」では“一振献上”など、作品にまつわる言葉を駆使してさまざまな言葉が生み出されてきた。今回の「隻眼の残像」では、舞台が長野の八ヶ岳であること、また青山を含め、キャスト陣に“山”の付く名字の人が大勢いることから、高山が「“山”にちなんで、一ヶ岳登頂を1回、二ヶ岳登頂を2回鑑賞しました、のようにするのはどうでしょうか」と提案すると会場からは大きな拍手が送られた。また高山は「(劇中では)3回、4回とぐっとくるところがありました。何度でも登頂していただければ」とメッセージを伝えた。
最後に登壇者たちが観客にメッセージを贈る。小清水は「映画にはTVシリーズの『風林火山』もちょっと紐づいていたりします。サブスクで特集されているので、公開までに観て、ワクワクしながら待っていただいて、劇場に行っていただけたら」と観客に呼びかける。映画を観るときは必ずワインを持って入ると言う速水は「途中で多分ワインをこぼします。こぼさない飲み物でご入場ください」とユーモアたっぷりに注意喚起。高田は「骨太なストーリーになってまして、男臭い場面もありますが、そのドラマを満喫していただきたいと思います」と述べた。
小山は「小五郎をおおせつかって16年になるんですが、初めて映画でこんなに力を尽くさせていただきました。私の活躍は20年に1回だから! 観てね!」と力強くアピール。山崎は「公開前なので語り合えないのが残念ですが、とりあえずお父さんがなぜかカッコいいです。なかなかそのカッコいいのが続かないんですけど(笑)」と冗談めかす。高山は「泣いちゃう、ってシーンがたくさんあります。大人のピュアなラブ&男臭い、すごい世界が待っています。ハンカチ3枚を用意して劇場にお越しください」と呼びかけ、イベントは閉幕した。
■ 劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像」
2025年4月18日(金)全国ロードショー
□ スタッフ
原作:青山剛昌
監督:重原克也
脚本:櫻井武晴
音楽:菅野祐悟
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
□ キャスト
江戸川コナン:高山みなみ
毛利蘭:山崎和佳奈
毛利小五郎:小山力也
大和敢助:高田裕司
諸伏高明:速水奨
上原由衣:小清水亜美