【バスケ】宇都宮2年連続4度目地区V 22歳小川敦也ら成長の若手に比江島慎「CSで武器に」

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2025年04月13日 19:21  日刊スポーツ

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宇都宮対京都 2年連続4度目の東地区優勝を果たした宇都宮。2月に急死したブラスウェル監督の遺影を持つジーコ・コロネル監督代行(撮影・撮影・沢田啓太郎)

<バスケットボールBリーグ1部(B1):宇都宮89−69京都>◇13日◇第31節◇ブレックスアリーナ宇都宮



宇都宮ブレックスが2年連続4度目の東地区優勝を決めた。通算43勝9敗、2位千葉ジェッツに9ゲーム差をつけてのぶっちぎりV。過去3度はアウェーで、ホームでの優勝は初めて。本拠地につめかけたファンと歓喜を分かち合った。


エースの比江島慎は「ホームで勝って優勝できて良かった」と話した。ケビン・ケビン・ブラスウェルHCが2月に急死。精神的に難しい状況をチーム一丸となって乗り越えた。特に大きかったのが、22歳の小川敦也をはじめとする若手の成長だ。昨季も20連勝するなど独走でレギュラーシーズンを制したが、比江島やD.J・ニュービルら実力派のベテランによる力が大きかった。


今季は若手の成長、台頭で特定の選手への負担は減った。この日の小川は第1クオーター(Q)途中から出場し、約3分間で3点シュートを含み8得点。チームに勢いを与え、「前半で勝負を決められた」(ジーコ・コロネルHC代行)快勝に大きく貢献した。


「(ベンチに戻った時)シュートがやっと入ったやんとイジられました」と小川。「越谷戦(9日)でシュートが入らず引きずってしまった。シュートは水物なので、この2戦は前の方から積極的に守る事を心がけた」。その結果、心に余裕が生まれ、17分56秒プレーし、12得点をマーク。特にフィールドゴールは5本すべて成功した。


プロ1年目の昨季は、チャンピオンシップ(CS)でわずか1試合しか出場できず、千葉ジェッツに屈した準々決勝3戦目はベンチ外だった。「負けた瞬間をベンチの外から見ていて本当に悔しかった。今季はメンバーも変わっていないし、僕たちの成長が絶対に必要だと思ってシーズンに臨んできた」。2歳年上の高島紳司らと励まし合い、自身の成長につなげてきた。


比江島は「若手がどこまで成長できるかがチームとしての課題だった。今ではみんな自信もつけているし、CSでも十分に武器になる」と評価する。小川も「CSでは先輩方に激しいマークがつくので、先輩方の助けになりたい。僕たちが活躍すれば流れに勢いをつける事ができる。それを意識してやっていきたい」とうなずいた。


コロネルHC代行はレギュラーシーズン残り8試合の戦い方について、こう話した。


「まずはホームアドバンテージをしっかり確保したい。(CS)ファイナルまでは3チームと戦うので、それに対応できるように準備したい」


頂点に向けた戦いは、これからが本番だ。【沢田啓太郎】

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