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<大同生命SVリーグ男子:大阪B3−2東レ静岡>最終節最終日◇13日◇大阪・パナソニックアリーナ
大阪Bが最終戦フルセットの末、記念すべき第1回SVリーグのレギュラーシーズン(RS)優勝を飾った。
主将を務めたエース西田有志(25)を中心に、東レ静岡に3−2で競り勝ち、通算37勝7敗で最後まで首位を死守した。男子は上位6チームが18日に開幕するプレーオフのチャンピオンシップ(CS)に進出。RS1位大阪Bと同2位サントリーは準決勝から登場し真の年間王者を決める。
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完全プロ化も視野に新たなスタートを切ったSVリーグは、大阪Bが全44試合のRS優勝を飾った。
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取れば優勝、落とせば2位転落の究極の最終セット。西田は永露(えいろ)に、自分にボールを集めるように要求した。
「難しい状況で、自分が1つ声をかけることで、セッターの範囲が広がる」
心意気を示したエースは、劣勢の9−11で迎えた場面、左サイドから敵陣左へと強烈なスパイクを打ち抜いた。最後は15−13でひっくり返し、歓喜の瞬間が訪れた。
チーム最多29得点。山内主将が体調不良で欠場し、主将を任されたエースは「実感はないが、最終目標の(年間)優勝へ、まずは1つの通過点。非常に大きなストレスの中で、勝てたのは喜ぶべきこと」と控えめに言った。
RSの全日程を終え、西田の総得点は日本人トップの750点で、全体の9位だった。大阪Bは得点源を1人に頼らない方針。その中で全44試合に出場したエースの左腕は、頼もしすぎた。
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優勝賞金1000万円が贈られた。「チームでいい使い道があれば」という西田は、CSへと頭を切り替える。2位サントリーには今季、天皇杯を合わせれば後半戦で5連敗。昨季のVリーグも、RSは大阪Bが優勝も、プレーオフで年間優勝を宿敵に奪われた。
今季限りで退任し、日本代表監督になるフランス人のロラン・ティリ監督(61)は「みんなに『おめでとう』と言いたい。最後までいい結果を出したい」。西田を中心に、大阪BがCSを勝ち抜きSVリーグ初代王者を狙う。【横田和幸】
◆CS形式 RS上位6チームが2戦先勝方式のトーナメントを実施。RS3〜6位は準々決勝から、1位と2位は準決勝から出場する。決勝以外はRS上位チームのホームで行われる。順位決定戦は行わず、3〜6位の最終順位は、RSの順位に基づき決定する。
◆大阪ブルテオン 1951年創部の名門パナソニック・パンサーズが24年6月に名称変更。「BLUTEON」は「Blue to Eon(永遠なる青)」の造語で、チームカラーは青。本拠地はパナソニックアリーナ、住所は大阪府枚方市菊丘南町2−10
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