レッドカードを提示されるレアル・マドリードのFWキリアン・エンバペ ラ・リーガ第31節が13日に行われ、残留争いの渦中に身を置く17位のアラベスと、なんとか首位バルセロナを追走したい2位のレアル・マドリードが対戦した。
レアル・マドリードは前節、ホームでバレンシアに敗れ、チャンピオンズリーグ(CL)でも準々決勝1stレグでアーセナルに完敗(0−3)。ラ・リーガ&CLの連覇に黄信号が灯るなか、3日後に控えるCL準々決勝2ndレグを見据えてFWヴィニシウス・ジュニオールやMFジュード・ベリンガムがベンチスタートとなった。
立ち上がりはホームのアラベスも鋭い出足を見せる中、レアル・マドリードが19分にゴールネットを揺らす。左CKから最後はラウール・アセンシオのヘディングシュートがDFに当たってゴールとなったが、VARが介入。直前にアントニオ・リュディガーのファウルがあったとして、ノーゴールとなった。
それでも34分、アルダ・ギュレルが差し込んだパスがスイッチとなり、フェデリコ・バルベルデとエドゥアルド・カマヴィンガがワンツー。リターンパスを受けたカマヴィンガがゴール正面の位置から左足でゴール左にコントロールショットを沈め、レアル・マドリードが先手を奪った。
ところが直後の38分、それまでの判定にフラストレーションを感じていたのか、キリアン・エンバペが足裏での危険なタックルにより一発退場。リードを奪ったレアル・マドリードが数的不利となり、一転して窮地に陥った。それでも集中力を切らさず試合を折り返すと、後半途中63分からヴィニシウスとベリンガムを送り出す。
すると68分、裏に抜け出そうとしたヴィニシウスと、それに対応したマヌ・サンチェスが接触。その際にマヌ・サンチェスの足裏がヴィニシウスの足に入ってしまい、こちらも一発退場となる。これで試合は10対10の同数に。こうなると自力に勝るレアル・マドリードが試合をコントロールし、1−0で勝利。公式戦としては実に4試合ぶりの白星となった。
勝ち点3を加えたレアル・マドリードは、バルセロナとの勝ち点4差をキープすることに成功。しかし、退場処分を受けたエンバペが複数試合の出場停止を科される可能性が濃厚に。4試合以上の出場停止となれば、バルセロナとのエル・クラシコも欠場することになる。レアル・マドリードは次節、20日にホームでアスレティック・ビルバオと対戦。一方のアラベスはセビージャとのアウェイゲームに臨む。
【スコア】
アラベス 0−1 レアル・マドリード
【得点者】
0−1 34分 エドゥアルド・カマヴィンガ(レアル・マドリード)
【退場者】
38分 キリアン・エンバペ(レアル・マドリード)
70分 マヌ・サンチェス(アラベス)