1580円で買える「Xiaomi スマート温湿度計 3」は単体でも使いやすい スマホからの温度/湿度の取得も可能

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2025年04月14日 16:21  ITmedia PC USER

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Xiaomi スマート温湿度計 3のパッケージ

 突然だが、皆さんの家には「温度計」や「湿度計」はあるだろうか。かくいう筆者の家にはどちらもない。冷房や暖房のオン/オフは基本的に“肌感覚”に任せている面がある。しかし、電気料金が高止まりする傾向にある中、もうちょっと“スマート”に冷暖房を使うかどうかの判断をしたいなと考えていた。


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 そんな中、「Xiaomi Store イオンモール浦和美園店」(さいたま市緑区)のプレオープンを取材した際に、たまたま1580円の「Xiaomi スマート温湿度計 3」が目に入った。ひとまず単体の温湿度計としても使いやすそうだったこともあり、買って試してみることにした。


●パッケージに日本語なし 説明書は日本語あり


 Xiaomi(シャオミ)の製品は、基本的に複数の国/地域において同一パッケージで展開される。以前にレビューしたワイヤレスマウスやモバイルバッテリーでは、パッケージに日本語が記載されていた他、多言語版の取扱説明書にも日本語ページが含まれていた。


 その点、今回購入したXiaomi スマート温湿度計 3についてはパッケージに日本語表記が見当たらない。Xiaomi Storeの売り場や国内ECサイトでは商品名が日本語での記載されているので問題ないと思われるが、人によっては日本語表記がなくてドキッとするかもしれない。


 「これ、日本も想定している製品なのかな?」とちょっと不安になりそうだが、パッケージの底面を見ると、日本において電波を発する機器に必要な「技術基準適合証明(技適)」のロゴマーク(技適マーク)と認証番号が印字されている。当たり前といえば当たり前だが、きちんと日本で使う(販売する)ことも想定されている。


 パッケージを開けると、本体の他、印刷物(取扱説明書/保証規定/時計の簡易設定マニュアル)、スタンドと壁面設置用の粘着材が入っている。


 印刷物は日本語を含む15言語で記載されている。パッケージに日本語がないので「説明書にもなかったらどうしようか……」と若干不安だったのだが、杞憂(きゆう)に終わって良かった。二次元コードを添付することで印刷物を省くスマートデバイスが増えている中、ひとまず印刷物としての取扱説明書があるのは本当に助かる。


 本製品の場合、取扱説明書とは別に時計の簡易設定マニュアルが付属している。本製品にはデジタル時計機能も備わっているのだが、電波によって時間を自動調整する「電波時計」ではない。スマートフォンアプリ(後述)を使ってスマホの時計と同期させるか、マニュアルの指示に従って手動設定する必要がある。時計の設定方法は取扱説明書にも記載があるのだが、恐らく「すぐ使いたい!」という人のために“時計の設定”に絞って切り出したのだろうと思う。


●電池付属ですぐに使える


 本製品は24.5(直径)×5(高さ)mmサイズのコイン形リチウム電池「CR2450」で駆動する。Xiaomiの乾電池駆動製品の多くは乾電池を別売としていることが多いのだが、本製品にはCR2450電池が1つ付属する。


 付属のCR2450電池は本体に装着済みで、ボタン電池をあらかじめ組み込んだ多くの製品と同じく保護フィルムを引き抜くと電源が入る仕組みだ。電池は本体の背面(裏ぶた)を外せば交換できる。


 公称スペックでは、ボタン電池はスタンバイ(スマホとの通信を行わない)状態で最長1.5年駆動するとされている。スマホと通信する場合は消費電力が増えると思われるが、高頻度で交換することはないだろうと思われる、


●表示は大きく分かりやすい


 Xiaomi スマート温湿度計 3の温度計は標準で摂氏(度C)表示となるが、アプリで設定すると華氏(度F)表示にも対応できる。計測できる範囲(摂氏)は0度から60度となっており、氷点下(0度以下)の計測は対応していない。湿度は0%〜99%の範囲で計測可能だ。


 ディスプレイは大きな表示が1カ所、小さな表示が3カ所(+快適度/Bluetoothインジケーター)という構成で、大きな表示は側面ボタンの操作で「温度」「湿度」「時刻」を切り替えられる。


 快適度は温度と湿度から計算され、顔文字で右上に表示される。海外メーカーの製品ではあるが、顔文字のデザインは日本でもなじみの深いものとなっているので、安心だ。


 設置は据え置きあるいは壁面を想定しており、据え置き用のスタンドと壁面設置用の粘着剤が付属する。設置高は床から2mが推奨されている。


 温湿度センサーは本体上部の中央にある。本体の上部と背面には通気孔が設けられているので、設置の際はふさがないように気を付けたい。


●アプリはAndroid/iOSの両方で利用可能


 Xiaomi スマート温湿度計 3をより活用するには、「Xiaomi Home」というスマートフォンアプリが必要だ。このアプリはXiaomiのスマートホームデバイス全般を設定/管理するためのアプリでAndroid版はもちろん、iOS/iPadOS版もある。


 日本でも販売されているので、アプリの説明は日本語化されている……と思いきや、Android版(Google Play)の説明は英語で、iOS/iPadOS(App Store)版の説明に至っては中国語なのでちょっと気になってしまう。


 ただ、アプリをインストールしてしまえば、表示は基本的に日本語で表示される。とはいうものの、Android向けアプリは日本語されていない部分が点在する(iOS版アプリは主要な画面は全て日本語化されている)。


 日本でより広い普及を考える場合は、アプリの説明だけでなくアプリ自体もきちんとローカライズした方が良いように思う。


 アプリの利用には「Xiaomiアカウント」が必要となる。Android版アプリの場合は「Googleアカウント」を使ったXiaomiアカウントの作成(または既存アカウントとのひも付け)にも対応しているため、アカウント登録を簡素化したい場合はひも付けても良いだろう。


 セットアップをする際は、スマート温湿度計のBluetoothをオンにした上でアプリのトップ画面で「+」をタップし、画面の指示に従って進めよう。


Bluetooth Meshゲートウェイ経由で使うことを推奨


 本製品は、Xiaomi Homeアプリをインストールしたスマホと“1対1”でセットアップすることも可能で、ペアリングを完了するとアプリ上で本製品の温度/湿度データを取得できるようになる。


 しかしXiaomiでは、「Bluetooth Meshゲートウェイ」を介した利用を推奨している。Bluetooth Meshゲートウェイは、Xiaomi独自のBluetoothスマートデバイスのハブとなる機能で、同社製のスマートスピーカーやWi-Fi(無線LAN)ルーターの一部に搭載されている。


 本製品の場合、Bluetooth Meshゲートウェイを介して接続すると温度/湿度の外出先からの確認や、他のXiaomi製スマートデバイスの連動制御機能が使えるようになる。


 「単体でも大きな画面で使える温湿度計」として導入したXiaomi スマート温湿度計 3だが、ひとまず当初想定していた役割は十分に果たしている。


 とはいえ、本製品のポテンシャルを引き出すには、Bluetooth Meshゲートウェイに接続する必要がある。たまたま、筆者は本製品とセットでBluetooth Meshゲートウェイに対応するWi-Fiルーターを購入している。このルーターをレビューする際に、本製品と組み合わせた際の所感をお伝えできればと思っている。



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  • とても便利です。夜中の温度変化とかを記録できるので「鳥のケージ」に取り付けて夜に寒くなってないかチェックしてます。
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