“おかわりくん2世”、中村勇斗が父・剛也の背中追い大阪桐蔭に入学 「気持ちが楽になった」父からの金言

7

2025年04月14日 17:04  TBS NEWS DIG

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

TBS NEWS DIG

TBS NEWS DIG

父に現役プロ野球選手の西武・中村剛也(41)を持ち、今春から名門・大阪桐蔭に進学した中村勇斗(15)。身長181センチ、体重95キロ、足のサイズは32センチと、なにもかもが規格外の15歳が、父の母校で新たな野球人生をスタートさせた。

自身のアピールポイントを父親譲りの「飛ばす力」だと話す中村。その言葉通り、中学3年間所属していた世田谷西シニアではクリーンナップを務め、昨夏に行われたエイジェックカップではホームランを放つなど、全国制覇に貢献。三塁手でベストナインにも選ばれた。

父は6度の本塁打王と4度の打点王を誇り、"おかわりくん”の愛称で親しまれている西武の中村剛也で、今月8日には、史上9人目となる22年連続本塁打の記録も樹立。2002年ドラフト2位で西武に入団して以来”西武一筋”のホームランバッターだ。中村は野球を始めたきっかけを「お父さん。ちっちゃいときに見ててかっこいいなと思って始めました」と話すように、幼い頃から父が出る試合を観に球場へ足を運び、その背中を追ってきた。

一番印象に残っている父のプレーは、2019年7月19日に本拠地で行われたオリックス戦で放った史上20人目となる400号本塁打だという。延長11回、増井浩俊(40)が投じた4球目を振り抜き、打った瞬間確信するサヨナラのソロ本塁打。レフトスタンドへ飛び込む、劇的なメモリアル弾となった。当時まだ小学生だった中村は「ちょうど見ていて、打った瞬間サヨナラだったんで。すげえなって思いました」と振り返り、目を輝かせた。

「『練習するときは一番自分が下手だと思って、試合のときは一番自分が上手いって思え』ってお父さんに言われて、いつもやってます」

普段から、41歳となった今でも現役で活躍し続ける父からの金言を胸に秘め、プレーしているという中村。2023年夏の大会が終わった後、打撃が振るわず、スタメンを外れるようになった際にも、父の言葉がレギュラー奪還へ一念発起した。「『もうどうせ打てないんだったら、思いっきりやって楽しんで野球しよう』って言われたので、それでちょっと気持ちが楽になった」。

自慢の父だが、名打者なだけにプレッシャーもある。「野球をやってるときはもうずっと(中村剛也の息子だと)言われ続けるんで、そこそこプレッシャーにやられるんですけど。逆にそれがこのままじゃダメだなって思うことにもなったりするんで、意外といい方向に働くときは働くし、いい感じになってます」。15歳という若さでプレッシャーをも力に変える強さがある。

この春から生まれ育った東京を出て、大阪の寮で新生活を送る。「この3年間、自分も怪我したり、いろいろ迷惑かけたんですけど、試合とか遠くまで送迎してくれたり、朝早く起きて弁当を作ってくれたりとか、やっぱ家族がいないと野球ができていないんで、すごい感謝してます」と、ここまで支えてくれた家族への感謝も忘れない。

父は大阪桐蔭時代、2年生で内野手に転向し、4番打者として活躍。その父の背中を追うように中村自身も高校では「4番・サードで」と活躍を誓う。両親への恩返しを胸に「甲子園でチームの主軸として優勝」を目標に掲げる。

高校卒業後にプロ入りを目指し、「ずっと西武が好きなんで入りたい」とどこまでも父を追いかける。未来のプロ野球界を担うであろう“おかわりくん2世”は、父の存在を「やっぱり超えたい存在ですし、自分の目標ではある」と話す。甲子園でその名を轟かせ、父の背中を追い続ける。

このニュースに関するつぶやき

  • おかわり2世より、おかわり2杯目という愛称はどうかな
    • イイネ!2
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(3件)

ランキングスポーツ

前日のランキングへ

ニュース設定