
特に、洗剤やトイレットペーパー、ラップやゴミ袋などの日用品は、食品と違って賞味期限がないため、「まとめて買えばおトク」なように感じます。
でも実は、「安いから」とたくさん買っても、使い切れなかったり、置き場所に困ったりしてムダになってしまうことも……。今回は、日用品のまとめ買いで失敗しないための「3つのルール」をご紹介します。
ルール1:「ストックする量」を決めておく
まとめ買いでありがちなのが、「安いから」とつい買い過ぎてしまうこと。すでに家にあるのにまた同じものを買ってしまった、あちこちに保管しておいて「どこに置いたか忘れた……」などがあるかもしれません。こうしたムダを防ぐには、まず「自宅での消費ペース」を把握することが大切です。
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買い過ぎを防ぎ、家の中もスッキリ整えるには、「必要な分だけを、適切なタイミングで」がポイントです。この意識が、まとめ買いを「節約効果のある買い物」へと導いてくれます。
ルール2:ネットショッピングを活用する
日用品のまとめ買いには、ネットショッピングも上手に取り入れたいところです。店頭よりもネット通販のほうが安く手に入ることがある場合もあります。ポイント還元やクーポン、アプリ限定の割引などが充実しているサイトはチェックしましょう。
さらに、定期便割引や送料無料のサービスを活用すれば、買い物に出掛ける手間も省けて、節約と時短の両方に役立ちます。
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ルール3:アイテムを絞る
まとめ買いはお得に感じられますが、「本当に必要なものだけを選ぶ」ことが節約成功のカギです。「あまり使わないけれど、安いから……」と買ってしまうと、使い切れなかったり、収納場所を圧迫したりして、かえってムダな出費になりがちです。
例えば、掃除用洗剤。台所用、トイレ、お風呂と、それぞれに専用の洗剤をそろえていると、気が付けば棚の中が洗剤だらけ……なんてことがあるかもしれません。
でも実は、クエン酸・重曹・セスキ炭酸ソーダの3つがあれば、家じゅうの汚れに対応できる「万能選手」になります。
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・油汚れや焦げつきには重曹
・頑固な汚れや洗濯にはセスキ炭酸ソーダ
この3つは環境にも優しく、小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心して使えます。「多く持つより、使いこなせるものを少なく」という視点が、スッキリした暮らしと家計管理のポイントです。
まとめ
日用品のまとめ買いは、節約にも時短にもなりますが、ポイントは「買い過ぎない」「ムダを出さない」こと。適正量を決め、買い物の工夫やストック管理をすれば、スッキリした暮らしが整います。無理なく続けられる「わが家流のルール」を見つけて、賢く・心地よく節約していきましょう。
文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))