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脳科学者の茂木健一郎氏(62)が10日、YouTubeチャンネルを更新。SNSなどを通じて共感する声が広がっている「財務省解体デモ」に言及した。
茂木氏は導入部で、「昨今の政治情勢を見ていると、消費税を含めた国民の負担の議論が、どうも一番心を動かしているようで」と切り出し、話題の消費税の対応については「僕は個人的には食料品の消費税は下げた方がいいという議論もあり得るのかなと思う」とも語った。しかし、一方で、税制はプロと一般国民の「感覚がずれるのは宿命」とも指摘し、減税派と財政規律派の「どっちということは特にない」とした上で「一方で思うのは成長戦略をちゃんと考えなきゃいけないよな」とし、成長戦略こそ「みんなで知恵を出し合うべきところなんじゃないか」と呼びかけた。
茂木氏は「新しい産業をどう作っていくかという議論の方が楽しい気がしていて、どうも国民の負担をめぐる議論って、どっちの話も分かるというかね。財政を重視する話も分かるし、負担を減らしてくれという話も分かる」と思いを語った。
「財務省解体デモ」は財務省前だけでなく、地方にも波及しているが、茂木氏は「その負担を減らしてくれというのが、財務省解体デモみたいなものになっていっちゃって、かなり激しいなとか思う」と、デモについても言及しつつ「それはそれで大事なんだけど、やっぱりみんなで知恵を出して、何をこれから我々仕事をしていくかっていうか、生み出していくことの議論をみんなでしたいな。どっちかって言うと僕はそっちの方に興味がある」と語った。
石破茂首相が1月の施政方針演説で打ち出した「楽しい日本」宣言にも言及した。茂木氏は「石破さんの『楽しい日本』ってあんまり評価されていないっていうか、評判悪いんですけど」と指摘。「でも、みんなで知恵を出し合って、創造的に生きるということが楽しい日本だとするならば、そっちの方に、よりリソース、政治的リソースとか議論のリソースを振り向けていきたいなと思っているところです」と前向きな議論を大切にしたい考えを明かした。
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茂木氏は「まあそんな楽しい日本とか、創造的な日本って言っても『そんなこと考える暇ねんだよ』って方々の気持ちも分かるんですけど、まあだけど、紙と鉛筆があったら、知恵とか出し始められるからね、100円ショップで買えばできるかな」と語り、「そこら辺から少しずつ、楽しく創造的な日本にしていくという前向きの議論を是非したいなと思う今日この頃でございます」とまとめた。
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がうる・ぐら、ホロライブEN卒業(写真:ITmedia NEWS)43
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