子供にスマホを持たせるときに注意したい「設定」と「セキュリティー対策」 安全のため、子供にスマートフォンを持たせようと考えている親御さんもいるでしょう。その際に気になるのが、スマホの設定やセキュリティー対策です。スマホをそのまま渡してしまうと、誤操作でウイルス感染したりフィッシング詐欺に遭ったりする恐れがあります。この記事では、子供にスマホを持たせる際の設定や対策について解説します。
その他の画像はこちら●目次
スマホのセキュリティーリスク
ウイルス感染
フィッシング詐欺
盗難・紛失の被害
子供にスマホを持たせる際に覚えておきたいセキュリティー対策
スマホを使用する際のルールを決めておく
スマホの「探す機能」をオンにする
セキュリティーソフトを導入する
おすすめのスマホの設定
・iPhoneの場合
・Androidの場合
・通信会社によるサービスを利用する場合
子供が安全に使用できるスマホは?
子供にスマホを持たせる際はセキュリティー対策を万全にしておこう
●スマホのセキュリティーリスク
まずは、スマホのセキュリティーリスクについて紹介します。主なリスクは、次の三つです。
(1)ウイルス感染
(2)フィッシング詐欺
(3)盗難・紛失の被害
それぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)ウイルス感染
スマホのセキュリティーリスクの一つめが、ウイルス感染です。ウイルスに感染すると、知らない間に個人情報が盗まれる恐れがあります。なかには、身代金を要求する「身代金ウイルス」などもあるため、注意が必要です。
スマホがウイルスに感染する経路には、メールやSMSに書かれているURLをクリックした場合や、公式アプリストア以外から入手したアプリをダウンロードした場合などが挙げられます。
(2)フィッシング詐欺
二つめのセキュリティーリスクが、フィッシング詐欺です。フィッシング詐欺とは、銀行やクレジットカード会社などを装って、利用者から個人情報を盗み取る詐欺のことです。
実在の企業のように見せかけてメールやSMSを送付し、パスワードやログインID、クレジットカード番号を入力させる偽のログイン画面に誘導します。
(3)盗難・紛失の被害
三つめのセキュリティーリスクが、スマホの盗難や紛失の被害です。スマホを盗まれたり、なくしたりした場合、セキュリティー被害に遭う可能性があります。
スマホには、親・学校関係者・友達などの連絡先といった個人情報が入っています。スマホを盗まれたりなくしたりすると、これらの情報を抜かれる恐れがあるため注意が必要です。
●子供にスマホを持たせる際に覚えておきたいセキュリティー対策
子供にスマホを持たせるにあたって、事前に対応しておきたいセキュリティー対策を紹介します。
スマホを使用する際のルールを決めておく
子供にスマホを渡す際には、使用ルールを決めておきましょう。主なルールは、次のようなものです。
アプリをインストールするときは親に相談する
怪しいリンクは押さない
使用時間の制限
使っていいアプリの制限
使っていいSNSの制限 など
スマホを安全に使用するためにも、必要なルールを決めて子供に伝えておきましょう。
スマホの「探す機能」をオンにする
特に子供は、いつスマホをなくしてしまうかわかりません。そのときに備えて、スマホの「探す機能」をオンにしておくことも重要です。iPhoneであれば「探す」、Androidであれば「スマートフォンを探す」機能が該当します。
スマホを「探す機能」では、位置情報を確認できるだけでなく、遠隔でスマホのロックやデータ消去が可能です。スマホの悪用や個人情報の流出リスクを軽減できます。
セキュリティーソフトを導入する
スマホのセキュリティーリスクを軽減するためにも、セキュリティーソフトの導入も検討しましょう。セキュリティーソフトを導入しておけば、マルウェアのブロックや警告の表示などを行ってくれるため、リスク軽減につながります。
セキュリティーソフトを導入した場合には、親が定期的にアップデートを行うようにしましょう。
●おすすめのスマホの設定
子供がスマホを安全に使用する上での設定を、具体的に紹介します。
・iPhoneの場合
iPhoneの場合、iOS12以降であればコンテンツとプライバシーの制限機能の活用が有効です。「設定」→「スクリーンタイム」と進むと休止時間、App使用時間の制限などをかけられます。
・Androidの場合
Androidの場合は、Googleファミリーリンクの活用がおすすめです。Googleファミリーリンクとは、家族の健全なデジタルライフをサポートする無料アプリで、Android OSのスマホからダウンロードできます。Googleファミリーリンクで利用できるものには、次のようなものがあります。
アプリ管理
利用時間の制限
子どもの利用状況の確認
デバイスのロック
子どもの位置情報の確認
通信会社によるサービスを利用する場合
携帯電話の通信会社でも、フィルタリングサービスを提供しています。ここでは、例を紹介します。
<ドコモ>
フィルタリングサービス
Android用 あんしんモード・ファミリーブラウザ
iPhone用 スクリーンタイム・アプリ&コンテンツ利用制限・インストール制限・サイトアクセス制限
<ソフトバンク>
子どもを守るための取り組み
Android用 あんしんフィルター(利用時間管理・閲覧制限等)
iPhone用 あんしんフィルター(利用時間管理・閲覧制限等)
<au>
Android用 あんしんフィルター(利用時間管理・閲覧制限等)
iPhone用 あんしんアクセス(機能制限・閲覧制限等)
<楽天モバイル>
あんしんコントロール by i-フィルター
●子供が安全に使用できるスマホは?
対策を理解したところで、最後に子供が安全に使用できるスマホを二つ紹介します。おすすめは、家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」(2025年3月1日〜31日集計)のスマートフォンの販売台数で1位の「iPhone 15」、Androidスマートフォンで3位の「arrows We2」です。
iPhone 15では、前述した「コンテンツとプライバシーの制限」機能を利用できます。機能をオンにしておけば、子供が使うアプリやコンテンツ、設定を管理できます。また、不適切なコンテンツの購入やダウンロードなども制限可能です。
arrows We2は、子供のスマホデビューにピッタリの一台です。子供が利用できるアプリのほか、使用時間や使用可能時間帯なども制限できます。さらに、防水・防塵・堅牢性、あんしんの緊急時ブザーの搭載により、全国子ども会連合会の推奨商品にも認定されています。
●子供にスマホを持たせる際はセキュリティー対策を万全にしておこう
子供にスマホを持たせる際には、セキュリティー対策をしっかりと行う必要があります。使用する際のルールを決めておくほか、「探す機能」をオンにしておく、セキュリティーソフトを導入する…といった対策が有効です。
この記事で紹介した設定やおすすめ機種を参考に、万全の状態で子供にスマホを渡せるようになりましょう。