写真 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「恋愛」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2020年4月19日 記事は取材時の状況)
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あなたには、好きな男性から言われた印象深い一言はありますか?
恋人からの嬉しい一言なら良いですが、のちのち後悔することになる、不倫相手から言われた最低の一言もあるようです。
今回は、そんな経験をした2人の女性にお話を聞いてみました。
◆妻バレした上司が、最後についた超甘ったるい嘘
酒井香織さん(仮名・25歳/契約社員)は3年前、当時働いていた会社の上司Sさん(40歳)と短い間でしたが不倫関係にありました。
「あっという間にSさんの奥さんにバレてしまって、すぐに別れたのですが…当時の私はまだ若くて無知だったし、恋愛経験もほとんどなかったので妙に燃え上がってしまって」
なので、Sさんから別れを切り出された時は悲劇のヒロインになったような気持ちになり、身を切り裂かれるように辛かったそう。
「最後にSさんが、某ホテルの最上階にあるイタリアンを予約してくれて…キレイな夜景を背景に泣きながら一緒に食事をしたんです」
Sさんから「僕に子供がいなければ、絶対に香織ちゃんと結婚していた。でも短い間だけど運命の人と過ごせて幸せだったよ。これが人生のピークで、後は余生だと思って過ごすから」と手を握られた香織さん。ハタから見れば、不倫を終わらせたい妻子持ちの“あるあるセリフ”です。
「極めつけに『これから、香織ちゃんとの思い出だけを励みに生きていくよ』なんて言うんですよ?もう、お願いだからそんな事言わないで!忘れられなくなっちゃうから!と身悶えしながら苦しみましたね」
◆「今なら自分の保身のためにあんな事を言っていただけだと分かる」
ですが、今思うと当時の自分は馬鹿だったなと反省しているそう。
「ご家族の事も考えず、既婚男性に夢中になるなんて、ホント酷い事しちゃったなと思っています。でも…Sさんも相当悪いですよね。経験不足の小娘に、そんな思わせぶりな事言うなんて」
「まぁ、今ならSさんは離婚する気なんてさらさら無くて、自分の保身のためにあんな事を言っていただけだと分かるんですけどね」と、ため息をつく香織さんなのでした。
続いては、一夜で終わった不倫の事後に言われた、とんでもないひと言です。
◆バイト先の既婚者オーナーが優しくしてくれて…
佐野春菜さん(仮名・24歳/専門学校生)は、個人経営のハンバーガーショップでアルバイトをしていました。
「一度は大学を出て普通に働きだしたのですが…どうしても肌に合わず、子供の頃から好きだったイラストで生活していきたいと思い、専門学校に通い始めたんです」
アルバイトをしながら絵の勉強をする春菜さんに、バーガーショップのオーナーであるEさん(38歳・既婚/子持ち)は、とても優しかったそう。
「まかないはもちろん、時にはサラダ弁当まで持たせてくれたりとか。あとEさんには、グラフィックデザイナーやイラストレーターの友達が何人もいて、紹介してもらったりしました」
次第にオーナーに憧れを抱くようになった春菜さん。
「そんなある日、仕事終わりにEさんと一緒に飲みに行く事になって。ドキドキしながらついて行ったんですよ」
◆事後に「いや〜気持ちよかったよ。ありがとうね」で先に帰宅した彼
思いの外酔っ払ってしまった2人は、勢いでホテル入りました。
「あぁ、ついにEさんとの不倫関係が始まってしまったなと思いつつ、Eさんの腕枕でピロートークしようとしたら…」
サッとかわされてしまった春菜さん。
「えっ?とビックリしていたら『いや〜気持ちよかったよ。ありがとうね、ホントありがとう!』とEさんに肩をポンポンされてしまって」
よく分からぬまま「いえ、どういたしまして」なんて返事をかえすと…。
「Eさんが『いえいえ、こちらこそ!じゃあ僕、もう終電だから行くね』と先に帰ってしまったんですよ」
あまりの事に呆然とする春菜さん。
「しばらくして、あれ?これって1回っきりで終わりって事か、ってやっと分かってムカつきましたね。朝までふて寝して帰りました」
春菜さんは、そのままEさんに何の連絡も入れず、2度とバイトに行かなかったそうです。
<文&イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop