写真 デザイナーのカユウ・シュウ(Kayuu Zhou)が手掛けるウィメンズウェアブランド「コユー(kallyu)」が、2025年秋冬シーズンにデビューする。ファーストコレクションのデリバリーは今年8月から9月を予定している。
デザイナーのカユウは中国出身。中国の大学でファッションを学んだ後に文化ファッション大学院大学(BFGU)に留学し、より専門的な研究を行った。BFGU卒業後はファッションデザイナーとして経験を積む傍ら、モデルとしても活動。「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」など日本発のブランドから影響を受けてきたことから、日本を拠点に自身のブランドを立ち上げた。
ブランド名の由来は「Call you(あなたを呼ぶ)」。感覚や知覚を重視し、単なる衣服としてではなく、「世界を感じるための一つの手段」として服を捉え、クールなデザインに遊び心のあるディテールや機能美を融合したアイテムを展開する。
デビューコレクションのテーマは「Hearing・聴く」。耳の感覚にとどまらず、身体や肌といった“心の内側への聴覚”から着想。喧騒の中でも自己の声に立ち返り、見過ごされがちな微細な感覚を捉えることができる服を目指した。素材には、肌が「聴く」ことをイメージした繊細でやわらかい質感の素材を採用し、身体の形に沿う構造的なシルエットで仕上げた。このほか、機能素材を取り入れ、ポケットを充実させることで実用性も担保。ダブルジップやボタンで絞り具合を変えられる袖など、様々な着こなしが可能なディテールを備え、しなやかに身体にフィットする“着る人の感覚に寄り添う服”を追求したという。
デビューコレクションでは、ゾウの大きな耳をイメージした「ダンボハット」(4万700円)やフードをあしらった「ダンボジャケット」(8万6000円)といったアイコニックなアイテムをはじめ、背面をスーツジャケットのパターンで仕立てることでカジュアルすぎないシルエットを実現したダブルジップシャツ(5万600円)など、メンズライクながらも女性の身体にフィットする造形的なアイテムを揃える。価格帯はジャケットが8万9100〜16万2800円、シャツが3万8500〜5万600円、ボトムスが5万9400〜6万4900円。カラーパレットはブラックやライトグレー、ブラウンを基調に、グリーンやライトブルーの鮮やかなアイテムも用意する。
今後は、ファーストコレクションのデリバリー時期にあわせて公式オンラインストアの立ち上げも予定しているという。
◾️コユー:公式インスタグラム