
【写真】泣かないでアーニャ! 『SPY × FAMILY』エリアなど「ジャンプ+展」の様子
■「ジャンプ+」10年の歴史を感じる空間
会場に入るとまず「ジャンプ+展」スペシャルシアターがお出迎え! アクション、青春、ラブコメなど「ジャンプ+」を彩ってきた10年間分の作品の特別映像が上映。こちらはメディア撮影NGとなっていたのだが、これを見ただけで「来てよかった…」と強く思える仕上がりで、漫画をまるで“浴びる”ような時間を過ごすことができる。
まるで物語の世界に誘われるように進むと、最初の展示である「ジャンプ+ロード」へ。こちらは、47作品の第1話名シーンのパネルが、壁面や天吊にずらりと並んでいる。思わずクスっと笑えたり、インパクト抜群のアクションに驚いたり、心ときめく甘酸っぱさにときめいたり、各作品の顔となる名シーンの数々に気持ちが(いい意味で)忙しい! 「また読みたい」や「これ読んでみよう」につながる展示となっており、じっくり見て楽しむことをオススメする。
そして、創刊時から現在までの370作品以上のバナー、各作品の第1話のカラーページ(掲載時のアオリ付き)、「少年ジャンプ+」10年の歴史をまとめたエリアと続く。カラーを描く時のポイントといった先生たちのこだわりを知ることができ、さまざまなことを学ぶことができるだろう。
続いては、まるで物語の世界に没入したような気分が味わえる『SPY × FAMILY』、『ダンダダン』、『怪獣8号』の展示エリアをご紹介しよう。
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『SPY × FAMILY』のエリアは、アーニャの目線で原画やフォトスポットを満喫! “ちち”ロイド、“はは”ヨルは見上げるほどの大きさのパネルとなっており、アーニャの世界を通してフォージャー家の日々の暮らしを楽しむことができる。アニメ『SPYWARS』を鑑賞するアーニャや、ボンドを自慢するアーニャと写真を撮れるフォトスポットもあり、アーニャが幸せに暮らせていることを感じられてほっこりしてしまった。
また、アーニャが通うイーデン校をイメージしたコーナーには、『地獄楽』賀来ゆうじや『忘却バッテリー』みかわ絵子が描いた落書き風のイラストが「黒板」に描かれていたり、ダミアンやベッキーたちと写真が撮れる“同級生フォトスポット”などが並んでおり、わくわくすること間違いなしだ。
■怪獣、襲来!
続いては『怪獣8号』にフォーカスしたエリアへ! こちらは「超巨大怪獣反応!!」のインパクトあふれる文字が印象的な緊迫感あふれる空間からスタート。瓦礫の上に原画が展示されているのをはじめ、ナンバーズと怪獣たちの戦いと成長の歴史が感じられる原画が交互に並んでおり、まるで戦いの中に身を置いているような緊張感を覚える。迫力満点で入った瞬間「おおっ」と声が漏れてしまうほど圧巻の光景だ。
さらに、本編の合間に掲載されるカラーイラスト「怪獣百景」も展示。こちらは松本直也先生のコメントも合わせて掲載されており、中には初公開の情報も…! ぜひともじっくり見て楽しんでほしい。
■妖怪も宇宙人も人間もいっぱいだ!
そして『ダンダダン』の展示コーナーは、本作の圧巻の画力と「泣ける」要素が感じられるコーナーに! 各キャラクターの原画が並んでいて、個人的に“ズマ”の原画は涙がぼろっとこぼれてしまうほど胸を打たれた。また、天井に「不器用なんで…」「タマが一コ戻りましたあ!!」などのセリフのパネルが吊るされており、進むごとに『ダンダダン』のスピード感や大迫力の世界観を感じられるようになっていたのも面白い。
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このほかにも、学校を舞台にした作品の学校新聞、“異形”のスクラップ、「神回」を集めたエリア、各曜日の連載作品の展示コーナー、「いいジャン」をリアルにできるウォール、連載作家陣が直筆で描き下ろしたイラストのアートウォールなど、目も時間も足りなくなるほど見どころ満載! 面白い漫画を何度も読み返すように、何度も足を運びたくなること間違いなしの“激アツ”な空間だった。
なお、本展は「全日日時指定」となっており、チケットがなくなり次第受付終了となる。日程によっては売り切れているため、「また行きたい」をかなえるためにも早めのチェックをオススメする。