新茶の出来栄えを確認する茶商ら=18日、静岡茶市場(静岡市葵区) 静岡市の静岡茶市場で、新茶シーズンの到来を告げる春の「新茶初取引」が行われ、生産者や茶商など約500人が参加した。茶市場によると、この日は県内産の一番茶約530キロが取引され、1キロ当たりの平均単価は約1万1000円。新茶の生育のピークは5月上旬ごろに迎える。市場の内野泰秀社長(63)は「去年よりもお茶の味が濃い印象。夏の高温で生育が心配されたが、量もある程度回復し、ほっとしている」と語った。
この日の最高取引額は、両河内茶業会が出品した清水区産の「やぶきた」で1キロ当たり88万円。同会会長の山本賢吾さん(53)は「満足な出来になった。山間部の生産者の思いが詰まっているので、多くの方に飲んでほしい」と話した。