
観光客の定番から「一歩」抜け出してみよう
沖縄を訪れている旅行者が「オリオンビール」「ブルーシールアイスクリーム」「A&W」など、沖縄企業のTシャツを着て観光しているのをよく見かけます。日本の観光地の中でも珍しい現象なのではないかと思いますし、もちろん、それも沖縄観光の楽しみ方の1つです。でも、せっかくならもう一歩踏み込んで、沖縄ならではの衣装「かりゆし」を着て観光してみるのはいかがでしょうか?
「かりゆし」って何?
かりゆし(正式名称はかりゆしウェア)は、1970年に沖縄県観光連盟が「おきなわシャツ」として発売し、その後名称を「かりゆしウェア」に統一、2000年の沖縄サミットを契機として広く着られるようになりました。「紅型(びんがた)」など沖縄伝統工芸の織物を模した柄や「ゴーヤー」「シーサー」「ハイビスカス」など、沖縄の伝統染織物、文化や自然をモチーフにしたデザインが特徴です。
アロハシャツにも似ていますが、かりゆしウェアは沖縄県産であることが定義されており、沖縄県内では夏の正装として定着しています。沖縄の官公庁や銀行、郵便局などでは、かりゆしウェアを着て働いている人が多く見られます。
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「新品のかりゆし」は少しお高め
沖縄県内には、「MANGO HOUSE(マンゴハウス)」や「MAJUN(マジュン)」といったかりゆし専門店があり、毎年いろいろなモチーフやデザインのかりゆしがリリースされています。また、沖縄の大型ショッピングモールやスーパーマーケット「サンエー」の衣料品売り場でも販売されています。
ただし、1着1万円前後するのが一般的で、高級なものになると3万円する商品もあります。旅行で気軽に購入するには、少しハードルが高いかもしれません。
おすすめは「古着のかりゆし」!
そこで筆者が提案したいのが、古着のかりゆしです。特におすすめなのが、沖縄に3店舗あるリサイクルショップの「マンガ倉庫」です。那覇空港近くにも店舗があり、観光客にとってもアクセスしやすい場所です。「マンガ倉庫」では、かりゆしの古着がおよそ1500円から3500円程度で購入可能。古着なので気に入ったデザインのサイズ違いを買う、ということはできませんが、自分に合った一点ものを探すと考えたら、旅先での一期一会を楽しめる気がしませんか?
ちなみに、筆者がプロフィール用に使用している画像内で着ている服も「マンガ倉庫」で3000円で購入したかりゆしで、元々は「MANGO HOUSE」のものです。
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「沖縄県産」かどうかがポイント
以下の画像の白いシャツは同じく「マンガ倉庫」で2000円で購入したものですが、かりゆしではなくアロハシャツでした。首のタグなどを見て「Made in Okinawa」の表記があれば、かりゆしウェアの可能性が高いので、気になる方はチェックしてみてください。
ただし、何人かでおそろいのかりゆしやリンクコーデを楽しみたいなら、新品でそろえたほうが楽なので、専門店に行くことをおすすめします。
マイかりゆしで楽しむ沖縄旅行
まずは沖縄旅行の初日、筆者おすすめの「マンガ倉庫」やかりゆしウェア専門店に立ち寄って、自分にぴったりのかりゆしを見つけてみませんか?ちなみに、ビジネス用途で着る場合には、前をしっかりと閉めて着ますが、観光で着るのであれば前を開けてラフに着こなしてもいいと思いますし、Tシャツの上に羽織るスタイルでもOKだと思います。
2000〜3000円程度で、自分に合ったかりゆしを購入して、それを着て沖縄を巡れば、一味違う沖縄旅行が楽しめるはずです。しかも、そのかりゆしは自分への特別な沖縄土産にもなります。旅から帰った後も沖縄での思い出と共に、末永く着ることができますよ。
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<参考>
かりゆしウェアとアロハシャツの違い(内閣府サイト)
かりゆしウェアとは(沖縄県サイト)
タカバシ ショウヘイプロフィール
2005年より生ビールブログを開始。2013年の沖縄移住後は地元密着型のランチブログを開始し、10年以上運営中。沖縄での暮らしの中で見つけた、食の楽しみと各地のグルメ情報などを発信している。All About ビールガイド。(文:タカバシ ショウヘイ(フードブロガー))