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<フィギュアスケート:世界国別対抗戦>◇28日◇東京体育館◇男子フリー
3月の世界選手権銅メダルの鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)が、168・93点で5位となった。
冒頭の4回転フリップ、2本目の4回転サルコーで転倒。続く4回転トーループも乱れた。それでも、その後は大崩れすることなくステップシークエンスやスピンは全て最高レベルの4を獲得。「ジャンプが悪い時はステップも悪いけど、今日は最後まで全力でできた」。疲労がたまる中で力を振り絞り、気迫のこもった演技で盛り上げた。
前日17日のショートプログラム(SP)は4位にとどまり、本調子とは程遠い状況。そんな中で、転倒はあったものの、空中でジャンプがほどけることなく回りきったことは自信になる。「降りたかったけど、締め切ってミスという形でしっかりと残った。自分の中では今シーズン頑張れたかな」とうなずいた。
26年ミラノ・コルティナ五輪シーズンとなる来季を見据え、SPには2本目に4回転フリップを新たに投入。回りきれず3回転で転倒となったが、今季最終戦のSPで新たな可能性に挑んだ。「ここで挑戦するからこそ、来季につながる。今日は6分間練習が悪くても『絶対にやってやる』という気持ちで臨んだ」と話していた。
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来季に向けて、精神を整える。「初心に帰って、何もかも忘れて純粋にスケートをしたい」。日本のエースが今季を戦い抜いた。
◆世界国別対抗戦 9度目の開催となる2年に1度の国際スケート連盟(ISU)公認大会。世界6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目優勝12点、2位11点…と与えられ、合計点で優勝国を決める。日本の他に米国、イタリア、フランス、カナダ、ジョージアが参加。SP、フリー(アイスダンスはリズムダンス、フリーダンス)ごとに区切り、総合順位は得点としない。
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