中国・上海のボーイング航空サービス施設(AFP時事) 【ニューヨーク時事】ロイター通信は18日、中国の航空会社に引き渡される予定だった米ボーイングの航空機が米国に向けて出発したと報じた。中国政府がトランプ米政権の高関税政策に反発し、中国の航空会社にボーイング機を受け取らないよう命じた措置の一環とみられる。関税を巡る応酬に歯止めがかからず、米中対立が一段と激化しそうだ。
米メディアによると、返却に踏み切ったのは中国南方航空傘下のアモイ航空。フライト追跡会社によると、機体は既に塗装などを行う上海近郊の工場を飛び立った。西部ワシントン州シアトルにあるボーイング工場に今後戻されるもようだ。