都に生みの親の調査命じる=67年前の新生児取り違え―東京地裁

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2025年04月21日 13:31  時事通信社

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新生児取り違え訴訟の判決を受け、記者会見する原告の江蔵智さん=21日午後、東京・霞が関
 東京都立墨田産院(閉院)で1958年に出生後、新生児の時に取り違えられた江蔵智さん(67)=足立区=が、生みの親を特定する調査などを都に求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。平井直也裁判長は「分娩(ぶんべん)助産契約に基づき、生物学上の親を調査すべき義務がある」として都に調査を命じた。

 訴状によると、江蔵さんの育ての母(92)は58年4月10日、墨田産院で男児を出産したが、新生児室に移された後で江蔵さんと取り違えられた。2004年に実施したDNA型鑑定で、育ての両親と江蔵さんに親子関係がないことが判明した。 

新生児取り違え訴訟の判決を受け、記者会見に臨む原告の江蔵智さん(奥)=21日午後、東京・霞が関
新生児取り違え訴訟の判決を受け、記者会見に臨む原告の江蔵智さん(奥)=21日午後、東京・霞が関

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