妊娠前であっても飲酒は胎児に悪影響を及ぼす

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2025年04月21日 17:00  妊活・卵活ニュース

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妊娠前の飲酒には注意
4月17日、トランスレーショナルリサーチ研究所(TRI、オーストラリア)は、プレスリリースにて、妊娠前後の飲酒が胎盤の発達に影響を与える可能性を示唆した。

受胎(精子と卵子の受精から受精卵の着床までの過程)前後にアルコールを摂取することによって胎盤の発達は阻害され、胎児の成長・発達に悪影響が及ぶという。

受胎前後のアルコール摂取が胎盤機能に対して与える影響
研究チームは、オーストラリア人女性400人以上を対象に超音波検査を行い、受胎前後のアルコール摂取が胎盤機能に対して与える影響について検証した。

ドップラー超音波検査(妊娠中の子宮、胎盤および胎児の間における血液の流れを検出する検査)にて胎盤機能を評価したところ、受胎前後にアルコールを摂取した女性群は、6人中1人に胎盤機能不全の可能性が示された。

測定値に何らかの異常が認められ、胎児への酸素供給において胎盤機能が果たされていないという。

一方、受胎前後にアルコールを摂取していない女性群では、胎盤機能不全を示唆する異常値が確認されたのは45人に1人であった。これより、受胎前後にアルコールを摂取した女性は、アルコールを摂取していない女性と比べて胎盤機能不全リスクが9倍高いといえる。

受胎前後のアルコール摂取による悪影響と食事
あわせて、研究チームは、受胎前後のアルコール摂取による悪影響を食事にて軽減できると考える。

今後、更なる研究が必要であるものの、葉酸には、アルコール曝露に対する脆弱性を低下させる可能性があるという。事実、受胎前から妊娠初期に掛けて推奨量の葉酸を摂取していた女性は、超音波検査にて異常値を示す可能性が低いことが認められた。

(画像はプレスリリースより)

TRANSLATIONAL RESEARCH INSTITUTE

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