生まれた直後に別の新生児と取り違えられた60代の男性が、病院を管理していた東京都に生みの親を探すよう調査を求めた裁判で、東京地裁はきょう、都に調査を命じる判決を言い渡しました。
東京都内に住む江蔵智さん（67）は、1958年、都立病院で生まれた直後、他の新生児と取り違えられたため、都に対し生みの親を探すよう調査を求める訴えを起こしています。
東京地裁はきょうの判決で、「新生児の取り違えは決してあってはならないことであり、取り違えた場合は親に引き渡されるようにするために、出産医療機関ができうる限りの対応をとる義務がある」として、江蔵さんの訴えを認め、都に戸籍などをもとに調査を命じる判決を言い渡しました。
原告 江蔵智さん
「両親の顔が見たい、兄弟がいるなら会いたいと思っていましたので。今も変わらないので、すぐにでも東京都には調査をお願いしたい」
江蔵さんと代理人は、都側に控訴しないよう求める方針です。
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