米連邦取引委員会(FTC)は4月21日(現地時間)、米配車・配達サービス大手Uberが、「Uber One」サブスクサービスに関して欺瞞的な請求および解約慣行を行っているとして、北カリフォルニア州連邦地裁に同社を提訴した。
FTCは、Uberが消費者の同意なしにサブスクリプションサービスに登録し、料金を請求し、さらに解約を困難にしていたと主張している。
FTCは、以下のような行為を問題だとしている。
Uber Oneに登録する際、顧客に対して月額25ドルの節約を約束しているが、これはサブスク料金(最大月額9.99ドル)を考慮していない。
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また、サブスクリプションに関する重要な情報を、小さく灰色がかった文字で表示するなどして、消費者が容易に見落とすようにしていた。多くの消費者が、Uberアカウントを持っていないにもかかわらず請求されたと訴えるなど、同意なしに登録されたと報告しているという。
無料トライアルに登録した一部の消費者は、トライアル期間が終了する前に自動的に料金を請求されたと訴えている。これは、トライアル期間中は無料で解約できるというUberの約束に反するとしている。
サブスクの解約に、多数のアクションを要求するなど、非常に困難な手続きを強いたともしている。
FTCは、これらの行為がFTC法およびオンライン消費者の信頼回復法(ROSCA)に違反するとしている。
FTCのアンドリュー・ファーガソン委員長は声明で、「米国人は、解約が不可能に思える不要なサブスクリプションに勝手に登録させられることにうんざりしている」と述べた。
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FTCは裁判所に対し、Uberがサブスクプログラムへの登録を継続することを阻止する永久差し止め命令と、被害者への不特定の金銭的救済を求めている。
Uberは、複数の米メディアに送った声明文で、これらの申し立ては誤りであると主張し、顧客はほとんど手間なくサブスクリプションを解約できると反論した。同社はまた、顧客の同意なしに登録や料金請求を行った事実はないとしている。
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「スクショ」商標登録されていた(写真:ITmedia NEWS)96
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