
「おちりで押したのに、知らんぷりしてる子がいるね」
【写真】お尻で押したのに、知らんぷりするすずめの顔に注目(右端)
こんなポストをされたのはちゅんちゅん(@chunchu0803)さん。投稿された写真には、仲良く並んでいるすずめたちが写っています。右端の子がお尻で隣の子を押しているにも関わらず、2枚目の写真では知らんぷり。
「絶対押したでしょ!」
「知らんぷりが可愛すぎる」
「すずめの世界も大変だね」
「なんてシュールな瞬間!」
「すずめの表情が絶妙すぎる」
そんなほのぼのとしたユーモラスなすずめの日常の姿に多くの反響が寄せられました。撮影したちゅんちゅんさんにお話を聞きました。
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ーー写真はどのような状況で撮影を?
「いつも通っている場所にこの日は20羽ほどのすずめがいて、そのうちの4羽のくっつき具合があまりにも可愛かったのでシャッターを押しました。後で見てみたら、とんでもなく面白いシーンが撮れていてびっくりです!」
ーーこの光景を見た時は?
「おしりで押しておきながら、すっとぼけて知らんぷりしているとしか見えないので、笑うしかなかったです。『絶対押したよね。証拠写真あるんだけど』と、突っ込みを入れたくなりました。知らんぷりしてる子の表情、すごすぎます!」
ーー元々はどんな写真を撮影する予定だったのでしょう?
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「とにかくすずめが大好きなので、すずめのどんな仕草でもいとおしくてシャッターを押してしまいます。特にもふもふになったすずめが群れでいる時が最高です。すずめたちのしぐさに、見ている人がクスッと笑えたり癒されたり元気になれたりする写真が撮れたらうれしいです。鳥獣戯画みたいな生き生きした世界を、すずめ写真で表現できたらいいなと思っています」
ーーすずめも群れをなして行動することも多いのでしょうか?
「子育ての時期以外は、大体群れでいます。秋から冬にかけて群れが大きくなります。天敵から身を護るためです」
ーー現在の活動を始められたきっかけは?
「以前、保護すずめと一時期一緒に暮らしたのがきっかけです。それまでほとんど気にも留めなかったすずめが、こんなに愛すべき存在だと初めて気付きました。今では、通りを歩いている時にどんなに小さな声でも聞こえてしまい、そのたびに立ち止まるので、なかなか前に進めません!」
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ーー特にお気に入りの写真は?
「はっぱの小舟に乗った子すずめや、梅の花のブランコに乗ったすずめなど、1枚に絞れません!」
ちゅんちゅんさんは「昔から人間の身近にいたすずめの数が減ってきています。今回の写真のコメントでも、最近すずめを見なくなったという声がいくつかありました。営巣できる場所や、雑草の生えた原っぱなどが、再開発などでどんどん無くなっているからです。ねぐらにしたり休息したり天敵から身を隠す場所である樹木を、理由なく伐らないでほしいです。気が付いたら、チュンチュンというかわいい鳴き声が世界から消えていたなどということが絶対に起こらないよう、すずめが生きていける環境を守ってほしいです。
特別展『鳥』の公式トリバサダーをやっているので、鳥好きの方、鳥に興味がわいてきた方はぜひ、名古屋市科学館で開催中の特別展『鳥』(6月15日まで開催)にお越しください!一生分の鳥(の標本)が見られます!」と話してくれました。
すずめの何気ない瞬間を切り取るちゅんちゅんさんの写真には、日常の中に潜む可愛らしさと癒し、そしてすずめへの深い愛情が溢れています。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・椎名 碧)