
プロサッカー選手の性質や報酬
プロサッカー選手は、プロ野球選手と報酬面での大きな違いがあります。日本におけるプロ野球選手は基本的に12球団所属の選手を指します。一方で、JリーグはJ1・J2・J3という各カテゴリに20チームずつ60チームがあり、さらに1チーム30人前後在籍していると考えてもプロサッカー選手は1800名。プロ野球選手に比べて少し人数が多いです。所属企業がさまざまなため、資金力が豊富なチームや厳しいチームがあり、年俸の水準もさまざまです。J1のトップ選手で1億円前後と、野球に比べると水準としては低いと思われます。あまり知られていませんが、Jリーグでは、チームがグッズ販売をした場合、その選手名のついたグッズにおける肖像権は個人にありません。つまり、販売代金に見合ったフィーの支払いが選手にはなく、全てチームやJリーグの収益となるようです(選手個人から話を聞いているので、実際と違いがあればご容赦ください)。野球の場合は選手たちに数パーセントの収益になって年末に支払われます。有名選手になるとこの収益だけでも相当なものとなり、実際に年俸に手を付けずにこの収益だけで生活できてしまうというケースがあるそうです。
ちなみに、プロサッカー選手でも日本代表になるとJリーグの縛りから外れて収益になるそうです。ワールドカップなど日本代表戦でユニフォームが飛ぶように売れる選手は、かなりの収入になるとのことでした。
プロサッカー選手に対するコンサルティング
具体的なコンサルティングとしては、今後のキャリアパスを見極めて、という形になります。海外に行くことを考えている選手にはそのためのリスクヘッジを提案したりもありますが、基本的には「引退が早いので、できるだけ使わずにお金を先延ばしできるようにする」というのがメインになります。
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その他アスリートについて
ほかのスポーツの世界でも、トップ選手から一般的な選手まで多くのお客さまがいますが、どの世界でも言えるのは「トップ選手かどうかで見ている世界もまったく違う」ということです。また、競技によっては保険をかけづらい世界の選手もいます(公営ギャンブル系競技の騎手・選手など)。ある競輪の世界のトップ選手のお客さまは高級車をどんどん乗り換えたりしますが、逆にまったくお金を使わない方もいたりと、その人その人によってまったく異なります。そのため各業界とキャリアパスをしっかり知ったうえで、細かく対応していくことが鍵になると思います。
文:松本 健太(ファイナンシャルアドバイザー)
保険業界で10年以上、数百の法人、富裕層を担当。IFAとして保険・証券を扱い、広く資産形成に関する提案をしている。2020年より総合保険代理店・IFA法人「EMPRO Risk Management株式会社」代表取締役。
(文:松本 健太(ファイナンシャルアドバイザー))
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