腕章を巻いたイスコは、自らの誕生日を勝利で祝った [写真]=Getty Images ラ・リーガ第32節が21日に行われ、ベティスはジローナとのアウェイゲームを2−1で制した。同試合の後、ベティスに所属する元スペイン代表MFイスコが勝利の喜びを口にした。スペインメディア『マルカ』が同日、イスコのコメントを伝えている。
試合は開始早々の6分、イスコの蹴った右コーナーキックをアメリカ代表MFジョニー・カルドーソが頭で沈め、ベティスが幸先良く先手を取る。39分にはブラジル代表FWアントニーが右足でボレーシュートを沈め、ベティスがリードを広げると、続く42分にはモロッコ代表FWアブデ・エザルズリの上げたクロスボールから、イスコがヘディングシュートを決め、3点を奪ってハーフタイムに突入した。後半に入ると、元ウルグアイ代表FWクリスティアン・ストゥアーニに1点を返されたものの、ジローナの反撃を1点に抑え、ベティスが3−1で勝利。前々節のセビージャとの“エル・グラン・デルビ”以来、ラ・リーガでは3試合ぶりの白星を手にした。
試合後、イスコは「先日のホームでの敗戦から、チームはすぐに立ち直った。アウェイで失った勝点を取り戻さなければならなかったし、それを達成できて嬉しいよ」と率直な心境を明かし、敵地で1−2と敗れた前節ビジャレアル戦から立ち直ったチームに胸を張る。なかなか見たことのないヘディングシュートでのゴールについては、「少しだけだが、ヘディングでゴールを決めたこともある。もちろん、数は相当少ないから、印象は薄いかもしれないね。ボールが来ることを信じてボックス内に入って行った結果だし、アブデは僕のことをよく見てくれていたね」と話した。
この勝利で勝ち点「3」を積み上げたベティスは、ラ・リーガで勝ち点を「51」まで伸ばし、6位を維持している。5位につけるビジャレアルは消化試合数が1つ少ないものの、現時点で勝ち点が「1」、4位につけるアスレティック・ビルバオとは勝ち点が「6」離れているが、残り6試合での逆転も決して不可能な数字ではない。何よりも、来季はラ・リーガからのチャンピオンズリーグ(CL)出場枠が「5」に広がったことで、2005−06シーズン以来となるCL出場も十分に狙える立ち位置だ。
“欧州最高峰の舞台”への挑戦権も意識するなか、イスコは「ゴールを決めて、勝ち点3を積み上げ、CLに出場する夢を抱き続けることができて嬉しいよ。また一歩夢に近づいた」と喜びを口にする。「もちろん、現状では自分たち次第でどうにかできることではないし、難しいこともわかっている。僕らにできることは、最後まで夢を信じて戦い抜くこと。その準備はできている」と、CL出場権獲得へ闘志を燃やした。
また、ジローナ戦が行われた4月21日は、イスコにとって33歳の誕生日だった。「チームが前泊するホテルで、チームメイトが小さなケーキを持ってきて祝ってくれた。だから、僕は今日の勝利を願ったんだ。結果はこうなったし、誕生日の願いは叶うものだって証明できたね」と述べると、「何よりも嬉しいのは、こうして大好きなサッカーをして、勝ち点3を取り、自分の誕生日を祝福できたこと。明日は家族とお祝いするつもりさ」と明かした。
【ハイライト動画】イスコ、誕生日に1G1Aの活躍