米FRB議長を「解任せず」=改めて利下げ要求―トランプ氏

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2025年04月23日 07:01  時事通信社

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時事通信社

トランプ米大統領(右)とパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長(AFP時事)
 【ワシントン時事】トランプ米大統領は22日、ホワイトハウスで記者団に対し、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長を「解任するつもりはない」と明言した。トランプ氏がパウエル氏への退任圧力を強めているとの見方から、市場ではドル売りが加速していた。

 トランプ氏は、FRBが「利下げを行う絶好の時だ」と改めて金融緩和を要求。パウエル氏に対し、利下げを「早期もしくは予定通りに行うことを望んでいる。遅れるのは良くない」と語った。

 一方、パウエル氏が金利を引き下げなくても「終わりではない」と言明。「彼を解任するつもりはない」と繰り返し、「利下げに関し、もう少し積極的になってもらいたい」と述べるにとどめた。

 トランプ氏の高関税政策の影響で、米国の景気が急減速するとの観測が強まっている。トランプ氏は景気悪化を防ぐため、FRBに再三利下げを要求。パウエル氏による利下げの判断が「遅過ぎる」と批判し、同氏の議長退任が「いくら早過ぎても早過ぎることはない」とSNSで主張していた。

 ただ、トランプ氏の言動でFRBの金融政策運営の独立性を巡る懸念が増大。米国が資金の安全な逃避先としての「信認」を失うとの見方から、ドルや米国債が下落していた。トランプ氏も市場の動揺を見過ごせず、ひとまずパウエル氏への圧力を緩めたとみられる。 

このニュースに関するつぶやき

  • これまで様々な反対意見の持ち主に罵倒を繰り返してきたトランプ大統領だが、こと株式市場には文句が言えないようだ。投資家やファンドを敵に回すのには躊躇いがあるんだな、と感じる。>
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