
そんな年金初心者の方の疑問に回答します。今回は、国民年金と厚生年金、どちらが有利であるかです。
Q:国民年金と厚生年金、どっちが有利ですか
「国民年金と厚生年金、どっちが有利ですか?」(相談者)A:厚生年金の方がメリットは大きいでしょう
国民年金の加入者は第1号被保険者といわれ、自営業やフリーランス、無職の人が対象です。厚生年金の加入者は第2号被保険者となり、企業等で働く会社員や公務員が加入します。国民年金保険料は、毎年度、見直しがされますが、所得にかかわらず、全員一律で定額です。厚生年金保険料は、毎月の給与(標準報酬月額)や賞与(標準賞与額)に共通の保険料率を掛けて算出され、事業主と被保険者で半額ずつ負担します。
このように自営業・フリーランスと会社員等では、加入する年金制度が違いますので、支払う保険料も違いますし、将来受け取れる年金額も違ってきます。
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専業主婦等を扶養していると、その配偶者の保険料の支払いが不要になることや、家族手当ともいわれる加給年金の制度もあり、年金が上乗せされることがあります。障害厚生年金や遺族厚生年金もあり、厚生年金は国民年金よりも優遇されているといえます。
また、厚生年金保険料は、事業主と被保険者で半額ずつ負担となっていますので、つまり会社が半分払ってくれるということです。仮に同じ保険料を払っているのであれば、厚生年金加入の方がメリットが大きいと思いますよ。
監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)
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