やりがいやキャリアアップは求めずに、決められた仕事を淡々とこなす「静かな退職」を選択する人はどのくらいいるのか。マイナビ(東京都千代田区)の調査によると、20〜50代の正社員のうち「静かな退職」をしている人は44.5%であることが分かった。
年代別に見ると「20代」(46.7%)が最も多く、「50代」(45.6%)、「40代」(44.3%)と続いた。どの年代も4割を超えていることが分かった。
「静かな退職」をしている人に、得られたものがあるか聞くと、「ある」が57.4%を占めた。具体的には「休日や労働時間、自分の時間への満足感」(23.0%)、「仕事量に対する給与額への満足感」(13.3%)といった声が寄せられた。
●周囲への影響を懸念する声も
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「静かな退職」をするようになったきっかけを4つに分類したところ、「不一致タイプ」からは「今の職場にはやりがいがある仕事がない」といった意見があった。「評価不満タイプ」からは「自分で仕事を行い、面談時にアピールしても評価をされないから」などの声が目立った。
「損得重視タイプ」からは「お金のために働いているのでそれに見合った仕事量はしている」との意見があった。「無関心タイプ」からは「キャリアアップすることに興味がないから」といったコメントが寄せられた。
企業の中途採用担当者に「静かな退職」について賛成か反対か聞いたところ、「賛成」が38.9%、「反対」が32.1%。賛成が多かった業種は「IT・通信・インターネット」や「金融・保険、コンサルティング」、反対が多かった業種は「不動産・建設・設備・住宅関連」や「流通・小売」だった。
賛成派からは「人それぞれだと思うので、キャリアアップを求めない働き方も考慮すべき」といった声が寄せられ、反対派からは「他の従業員に伝播する」など、周囲への影響や会社への有益性を懸念する意見が目立った。
調査は、20〜59歳の正社員3000人と、中途採用を担当する815人を対象にインターネットで実施した。期間は、2024年11月15〜18日。
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