ドーピング問題で欠場中のムドリク、嘘発見器検査はクリアも…処分の行方はまだ確定せず

0

2025年04月23日 11:28  サッカーキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サッカーキング

暫定的に出場停止処分中となっているムドリク [写真]=Getty Images
 シャフタール・ドネツクのCEOを務めるセルゲイ・パルキン氏が、ドーピング問題で暫定的に出場停止中のチェルシーに所属するウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクの現状を明かした。22日、『GiveMeSport』が伝えている。

 現在23歳のムドリクはシャフタール・ドネツクの下部組織出身で、2023年1月に7000万ユーロ(約113億円)に3000万ユーロ(約48億円)の追加オプションが付随する移籍金でチェルシーに加入。2031年6月30日までとなる長期契約を締結し、ここまで公式戦73試合出場で10ゴール9アシストを記録している。

 そんなムドリクは昨年11月28日に行われたUEFAカンファレンスリーグ(ECL)リーグフェーズ第4節のハイデンハイム戦に出場したのを最後に戦列を離脱。当初は体調不良と伝えられていたが、昨年12月17日に定期的な尿検査で禁止薬物が検出されたことが発表され、現在は暫定的に出場停止中となっている。

 ムドリク自身は禁止薬物を故意に摂取したことは一度もないと主張しており、現在は潔白を証明するためにサンプル「B」の検査結果を待っている状況となっている。それでも、この結果次第では、元フランス代表MFポール・ポグバが4年間(不服申し立てが認められ、最終的には18カ月)の出場停止処分を受けたように、長期の出場停止処分が下される可能性がある。

 動向に注目が集まっているなか、依然として処分の行方は不透明となっているが、パルキン氏が独占インタビューに応じ、「ドーピング問題が浮上して以来、ムドリクとは何度も話をしてきた」として、2023年1月まで在籍したムドリクの現状について次のように明かした。

「彼はどうしてこのようなことが起きたのかを理解していない。全く見当もつかず、全く理解できていない。そこで、彼の弁護士は彼に嘘発見器テスト(ポリグラフ検査)を受けさせ、彼はそれに合格した。これは、彼が故意に不正行為を行なっていないことを示すための証拠の一部になるだろう」

「ムドリクは陽性反応が出たのは自分のせいではないと明らかにしている。私たちは今、なぜこのようなことが起きたのか、誰がやったのかを突き止めなければならない。彼の弁護士はその真相究明に取り組んでいる」

「Bサンプルの結果はまだ出ていないので、まだ解明されていない。何が起こったのかは誰もわかっていない。ムドリクの幸運を祈っている。彼はトップクラスのプロフェッショナルであり、とても良い人だ。彼は守られるべきだ」

 下部組織出身であるムドリクの状況を心配したパルキン氏は、同選手がプレーをできていないことはシャフタール・ドネツクにとっても大きな問題になる可能性があるとも語った。

「シャフタールにも既得権益がある。チェルシーへの移籍には彼のパフォーマンスに応じたボーナスが支払われることになっている。もし、彼がプレーしなければ3000万ユーロの損失につながる可能性があり、私たちにとっては問題になる。だから、シャフタールとチェルシー、そしてムドリクは同じ船に乗っているようなものなんだ。私たちは皆、ムドリクを応援しており、彼が早くサッカーを続けられることを願っている」

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定