画像内、黄色がハイライト、赤がチーク、ブラウンがシェーディングを入れた箇所です 美容ライターの遠藤幸子です。年齢を重ねるとたるみのせいで、徐々に顔の下半分が長くなるのが悩みの種。メイクではいかに顔の下半分をコンパクトに、かつリフトアップして見せるかが若見えの鍵を握ります。
今回は、40代女性がやってはいけないハイライト、チーク、シェーディングの入れ方と、逆に若見えするアイテムの選び方・入れ方を紹介します。
◆40代女性がやってはいけない“メイクの3大NG”
ハイライト、チーク、シェーディングそれぞれに入れるべき位置が変わってくるのがちょうど40代くらい。20代の頃から変わっていないという方は、この機会に見直しましょう。
眉の下にハイライトを入れている40代の方が多いかもしれませんが、40代は肌悩みを意識してハイライトを入れる箇所を決めるのがおすすめです。
チークは色や質感だけでなく、入れる位置にもトレンドがあります。目の下に丸く入れるやり方もトレンドになったことがあります。けれど、これは40代には不向き。なぜなら、40代はいかに顔下半分の余白を埋めるかが若見えの鍵を握るからです。
また、シェーディングといえば、顔の周りをぐるりと入れるのが正解だと思いがち。しかし、影を効果的に作ることでリフトアップ効果が期待できることを考えて入れる位置を決めましょう。シェーディング=フェイスラインに入れるものという認識は捨て、改めてどこに入れるべきか肌悩みと向き合いながら決めることをおすすめします。
詳しい位置や入れ方はのちほど詳しく解説します。ハイライトやシェーディングは肌に溶け込み、自然な仕上がりになるものを選ぶことが大事。チークもほどよい血色感や透明感を与えられるものを選びましょう。
◆肌悩みを悪目立ちさせるNGコスメは
ハイライトもチークもシェーディングも、どのようなアイテムを選ぶかというのもとても重要なポイントになります。特にハイライトやチークは肌なじみのいい色を選ぶのはもちろんのこと、パールやラメの輝き具合に注意して選びましょう。
というのも、ハイライトやチークを入れる位置はちょうど毛穴やシワが気になる部分。パールやラメの粒子が大きいものやメタリックな輝きを放つものなど輝きが大胆なものは、そういった肌悩みを悪目立ちさせる可能性があります。そのためできればラメは避け、パールが入っている場合には粒子が繊細で輝きが上品なものを選ぶことが大切です。
今回は、プチプラのアイテムを使って実際にメイクのやり方を紹介します。
◆ハイライト&チークはセザンヌの660円アイテム
まずは2色入りのマルチパレット「セザンヌ フェイスグロウカラー 01 アプリコットグロウ」660円(税込)。アイシャドウとしても使えますが、ハイライトとチークに今回は使用します。どちらも肌に溶け込むようになじむカラー。
輝きも繊細で上品であることから肌悩みを悪目立ちさせるリスクは低いと言えます。ただし、ハイライトは塗りすぎに注意すること。
「01 アプリコットグロウ」はベージュのハイライトカラーと、コーラル系カラーの組み合わ合わせで肌なじみがいいです。
◆シェーディングも660円、ペンシルタイプが◎
「セザンヌ シェーディングペンシル 02 クールトーン」660円(税込)は、ペンシルタイプのシェーディング。影のような色で、指などでしっかりとぼかしてなじませれば肌に溶け込むように自然な影を作ります。
ペンシルタイプなので、細かい部分に入れやすいのもおすすめのポイント。「02 クールトーン」はグレーのニュアンスを含んだアッシュ系ブラウン。
◆「顔の下半分が老けて見える」を解消するメイク
リフトアップして見せるには頬の位置を高めに見せ、小顔に見せるには顔の余白を埋める必要があります。
この2つのポイントを組み合わせてチークを入れる位置を考えると、笑った時の頬の高い位置よりも気持ち高めにチークの起点を置くのが正解。そしてその周辺に、徐々に薄くなるように広げていきます。
ハイライトを入れるメリットは、光を集めてツヤを与えることで肌のうるおい感やハリ感をプラスできるだけではありません。高さを強調したり、くすみを飛ばしたりすることもできます。
一方シェーディングを入れるメリットは、影を作ることで小顔に見せたり、スッキリ見せたりすること。またリフトアップ効果も期待できます。
ハイライトとシェーディングを入れることで顔にメリハリが出ます。こういったメリットを活かして、人中&中顔面を短縮するメイクもできます。
肌悩みをカバーし、若々しく魅力的に見せるためにはどんなハイライト、チーク、シェーディングを使い、どのようにメイクするかが大事です。参考にしていただけますと幸いです。
<文・写真/遠藤幸子>
【遠藤幸子】
美容ライター/エイジング美容研究家 スキンケア・アンチエイジング両アドバイザーの資格を保持。Webを中心に美容に関するコラムを寄稿するほか、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インフォマーシャル、広告などにも出演。Instagram:@sachiko_en