イチロー氏 ユニクロは24日、チャリティTシャツプロジェクト『PEACE FOR ALL』の新コレクションを6月20日から発売すると発表した。
【画像】米国野球殿堂入り会見時に着用し話題となった「ドア」Tシャツ 『PEACE FOR ALL』は「世界の平和を心から願い、アクションする」という趣旨に賛同したコラボレーターにボランティアで協力してもらい、その利益の全額を寄付するプロジェクト。新たなコラボレーターとして、米大リーグ(MLB)などで活躍したイチロー氏、俳優・役所広司の2人が加わり、平和への願いを込めてデザインしたTシャツが登場する。
イチロー氏は、ドアをノックするイラストで好きなことを見つけて挑戦するドキドキ感や楽しさを伝えている。また、役所のTシャツは、カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞した主演映画『PERFECT DAYS』より、印象的なシーンに「こんどはこんど、今は今。」という主人公のセリフが添えられ、今この瞬間を大切に生きることを表現している。
■イチローのインタビュー抜粋
――このTシャツ、デザイン。ここに込められた思いを教えてください。
これは、自分が好きなものとか、夢中になれることを見つけて、その扉を開いて、飛び込んでいってほしいと。その先には、きっとこう、なんか楽しい未来が待っている。
断言はできないんだけど、それをしない限り、なんか生まれないんじゃないか。だから、まず好きなもの、夢中になれることを見つけてほしい。見つけたら、その先に一歩進んでほしい。そういうメッセージが込められています。
――それがこの扉、デザインになっている?
そうです。このドアノブの部分が野球のボールになっていて、しかも立体的になっていて、すごくかわいんですけど。実は、最初、この『PEACE FOR ALL』のシリーズ、僕も大好きで、いくつか実際に着てた時期があったんです。僕もなんか参加したいなと思って。(デザインを考える中で)多くの人が知っている僕のイメージは、やっぱり野球だよなって。じゃあ、野球にまつわる、関わる野球のイメージが湧くデザインで、何かできないかなっていうのが、きっかけだったんです。
――ほかにも何かデザイン候補とか、考えられたんですか?
いくつかありました。あのキャンディ、ボールがキャンディになっているものとか。そのメッセージとしては、もう舐めたいぐらい好きだっていうね。めでる感じっていうのかな、そういうイメージもあったり。今回のものとは違うドアで、ここにオープンって書いてあるものとか。それは直接的なメッセージになりすぎじゃないかなというのもあって、最もシンプルなものを選びました。
――過去にもいろいろTシャツを着ているシーンをよく見かけるんですけれども、Tシャツはお好きですか?
Tシャツ、大好きです!うん、Tシャツ、面白いもんね。なんかそういうメッセージを送れるというか、自分、個性が出るっていうかね、その人が出るものだと思うので、まあ、ユーモアもそこに加えられるし、面白いですね。
――野球殿堂入りの記者会見というフォーマルな場にもこのTシャツを着ていましたよね。
そうなんです。これを着て、上にジャケットを羽織ってたんですけど。 あのときに、なぜ、このTシャツを着ていたかというと、まあ、殿堂入りが決まって、自分の過去を振り返ったときに、結局、僕はこの扉を開け続けたっていうか、その先に殿堂入りという結果が待っていたので、そういうメッセージも込めています。自分の思いが、あの会見では入っていて…。それに気づいてくれたので、記者さんが。すごいなと思いました。
――『PEACE FOR ALL』のプロジェクトのお話を受けて、イチローさんが感じたこと、考えたことを見ている方へお話いただけたらと思います。
そうですね。やっぱり一人一人、それぞれ生まれた国、育った国、環境が違う。みんなが幸せだったらいいんだけど、なかなか実際にはそうはいかなくて、これはチャリティープロジェクトでもありますから、このプロジェクトを通して少しでもハッピーな人が少しでも増えたらいいなと思います。
■概要
商品名:PEACE FOR ALL チャリティTシャツ
発売予定日:2025年6月20日(金)
価格:1500円
展開サイズ:XS-4XLサイズ(店舗展開はS-XLサイズ)
展開店舗:全国のユニクロ店舗およびオンラインストア