医師が資産形成するための「成功する投資戦略」とは? 生命保険と証券投資で効率的に資産を増やす!

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2025年04月24日 19:31  All About

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医師は資産形成するために、どのような投資戦略を取ればいいでしょうか。「NISAやiDeCoと併せて生命保険も使っていくこと」そして「悪徳業者にだまされないようにすること」が非常に大事です。
医師は一般的に高収入である一方、長時間労働や専門性の高い業務に従事するため、資産形成に割く時間が限られています(医師とお話ししていても、非常にお金に疎い人が多いと感じることが多いです)。

限られた時間の中で、効率的な資産運用とリスク管理の両面から、生命保険や証券投資を活用した戦略的な資産形成が重要になってきます。本記事では、医師に適した投資方法と保険を活用したリスク管理について詳しく解説します。

医師の資産形成が重要な理由。なぜ投資と保険が必要なのか?

医師の資産形成が重要な理由には以下のようなものがあります。

<労働収入の限界>
診療報酬の変動や健康リスクを考慮すると、労働収入に依存しすぎるのは危険です。労働収入だけでは、人より高い生活水準を維持し続けることは不安定になるからです。

<税負担の最適化>
これは法人化した、もしくはする予定がある場合ですが、適切な生命保険や証券投資を活用することで、節税効果を最大化できます(法人化についてはノウハウがある人に相談すべきです)。

<ライフプランの多様化>
開業資金の準備や、子どもの教育(医学部費用)資金、老後資金の確保など、計画的な資産形成が必要になります。

こうしたことから、医師は投資と保険を活用して資産形成していく必要があります。ただし、医師には資産形成のアドバイスや知識が明確に必要です。医師は一般に比べ収入が高いですが、多忙で資産について考える時間が全然ないことも多いように思います。そのため、信用できるFP(ファイナンシャルプランナー)などから、しっかりアドバイスを受けていくことが大事になってきます(カモにしようと必死になっている自称FPや専門家も多いので注意)。

医師に適した投資戦略! 賢いお金の増やし方とは

それでは医師は、どのような投資戦略で資産形成をしていけばいいのでしょうか。以下のような手段がありますが、それぞれの考えをまとめます。

(1)株式や投資信託を組み合わせた長期分散投資

証券口座を活用し、株式や投資信託を組み合わせた「長期分散投資」を行いましょう。具体的には以下のようなことを実施します。

・インデックスファンドや上場投資信託(ETF)を活用し、低コストで市場全体に投資する。
・新NISAを活用して、非課税で資産を増やす。

(2)生命保険を活用した資産形成とリスクヘッジ

保険と投資は別!と言い切る人がいますが、それはその人の財政状況次第だと考えています。

一般的には富裕層(医師を含む)についてはこの考え方は当てはまらないと思っています。保険と投資を分けなければいけない人は、「どちらかしかお金を払っていけない資力の少ない人」とも言えます。余裕さえあれば、貯蓄型の保険で保障を持ち、投資も存分にすればいいのです。私の顧客の医師や経営者の富裕層で、掛け捨ての保険だけに加入している人は1人もいません。

売り上げ・利益のある法人(医療法人を含む)がある場合、法人契約の生命保険を活用し、節税しながら資産を増やすことも可能です。

医師特有のリスク(訴訟リスク、勤務不能リスク)に備えた損害保険や、就業不能保険・所得補償保険も検討したほうがいいでしょう。特に開業当初は所得補償保険は有効ですが、利益が出てきたら不要ですので、更新しないようにしたほうがいいと思います。

医師は自分でつくらないと退職金がないため、自身で用意する必要があります。死亡保障などのリスクヘッジをしながら、貯蓄型の保険で対応できるため、その方法を取っている先生が非常に多いです(プロに相談することが大事です)。

(3)退職後を見据えたiDeCo・NISAの活用

これらも「できればやったほうがいい」と思います。まずはiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用し、老後資産を税制優遇を受けながら積み立てることをお勧めします。ただ、iDeCoはすぐに引き出せない長期の資金ですので、短期的な貯蓄には全く向かないということを認識いただければと思います。

その上で余裕があれば、(1)同様に新NISAを活用し、運用益非課税のメリットを享受しながら証券投資を実施しましょう。「どの銘柄がいいか」というは信頼のおけるFPに相談して決めていくといいでしょう。

生命保険と併用し、どちらにしても必要になるリスク管理と、資産運用とを両立しましょう。

投資の注意点!失敗しないためのポイント

医師は信用力が高く、不動産投資ローンを活用しやすいと言えます。職場の先輩からの紹介や、病院にかかってくる電話などで話を聞かされそうになった経験があるかもしれません。投資戦略として不動産投資の活用を考えることがあるかもしれませんが、投資用不動産はかなり詐欺的な販売をしている会社が多いため、相当な注意が必要です。現状の価格(2025年3月時点)では利益を出すことが難しいため、正直お勧めできません。

また証券投資においても、甘い言葉や、利率や条件が良すぎる商品は「嘘だ」と思うことが大事です。「月利○%」などはほぼ詐欺だと思ってください。しっかりした金融機関の商品であっても、過度なリスクを取らないようにしましょう(例:高レバレッジの金融商品など)。FP、税理士など専門家のアドバイスを活用することも極めて大事だと言えます。

結局のところ……医師のための最適な資産形成とは?

医師の資産形成には、NISAやiDeCoなどによる資産運用と、生命保険を活用したリスク管理が不可欠です。労働収入だけに依存せず計画的に資産を増やしながら、適切な保険商品を活用してリスクに備えることが重要です。専門家のサポートを受けながら、最適な資産形成プランを構築しましょう!

文:松本 健太(ファイナンシャルアドバイザー)

保険業界で10年以上、数百の法人、富裕層を担当。IFAとして保険・証券を扱い、広く資産形成に関する提案をしている。2020年より総合保険代理店・IFA法人「EMPRO Risk Management株式会社」代表取締役。
(文:松本 健太(ファイナンシャルアドバイザー))

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