
バーやスナックの常連客にとって、ママと近い距離感で話せることは楽しみの一つだろう。しかし客を裏切るような事をしていれば、そうした関係も潰えてしまう。
「『どうも俺、ぼられてるみたいだから、一緒に行ってくれない?』って頼まれたので、今日は私が払いますから、と言ってお店に行きました」
こう15年前の出来事を語るのは、長崎県の70代女性。自身も店を経営していた様子で、「お客さん」である男性の相談を受けた。(文:湊真智人)
目の前にボトルがあるのに「さっと裏返しました」
「私の店のお客さんと、その方がよく通ってるお店に一緒に行きました」
|
|
男性は行きつけの飲食店に対して、何らかの不信感を抱いていた。そこで女性に付き添いを頼んだというわけだ。
その店に到着し、男性が「一昨日キープしたので、それを出して」と自分のボトルを指定した。ところが、ママの返答は傲慢そのものだった。
「(ママは)探そうともしないで、『ないよ』って言うんです。『よく探してみたら?』って言っても、『私がないって言ってるからないんだよ』って言われました」
自分の判断が絶対とばかりに、ママは女性らに全く取り合わなかった。そこで男性はしぶしぶ「新しいボトル」を注文した。すると女性は、驚きの挙動を目撃してしまう。
「私の目の前にその方のボトルが並んでるんです。ママは、私の目を見て、さっと裏返ししました」
|
|
自身の嘘を貫き通すママに、「呆れました」とため息をついた女性。その後の顛末は明かしていないが、同じ客商売の身としてドン引きしたことだろう。
※キャリコネニュースでは「ぼったくり被害エピソード」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/AAW5S55T