「ベランダは不要」と思っていたX(Twitter)ユーザーの方が投稿した「デッキでくつろぐ家族の写真」が注目を浴び、記事執筆時点で200万件表示を突破している……という話題を、2024年6月にねとらぼで取り上げました。編集部では今回、「夢みたい」とあこがれの的となった家のリアルについてあらためて投稿者さんにお話を伺いました。
●「ベランダは不要」と思っていたけど……
話題になった光景を投稿したのは「えだ」さん。写真には、たそがれどきのデッキでクッションソファに腰掛けているお父さんと娘さんが写っており、「ベランダは不要と思っていた人間の暮らしを変えた建築士さんはすごいな」という言葉が添えられています。
ロケーションを生かしたデッキは隣家の視線を気にすることなく遠くの山々を臨むことができ、自然を近くに感じられる空間となっています。広々としたデッキはリビングからも続いており、屋根がありながら風通しも良く、まるで高級旅館のような心地よいスペースとなっています。
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こんなすてきなベランダだったら“不要”と思っていた気持ちも消え去ってしまいそう。地元産材を活用した木造建築はベランダに限らず細部にわたりこだわりが感じられ、別の日のポストからも、家族の暮らしを豊かにし、あたたかく包みこんでくれる家だということが伝わってきます。
この家の設計は寺岡徹建築事務所によるもので、「第26回 エネルギア住宅作品コンテスト」で審査員特別賞を受賞。2024年12月には「第19回 ひろしま街づくりデザイン賞奨励賞(個人住宅部門)」も受賞しています。
当時の投稿には、「いいな〜 ビール飲みながらギターとか弾きたくなる」「この方のおうちの写真全部素敵だった………うっとり………」「屋根のあるベランダは正義」「いつかこんな家に住みたい」といった声が寄せられています。
●現在について投稿者に聞いた
ねとらぼ編集部では、その後の暮らしについて、えださんに話を聞きました。
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―――投稿や記事には大きな反響がありました。反響への感想や印象的なコメントがあれば教えてください
ベランダがなくても快適に暮らせる設備が増えていますし、掃除の手間やコスト面でも現代の家づくりの傾向に逆行しているので、肯定的な意見が多いことに驚きました。
―――以前は「ベランダは不要と思っていた」とのことですが、具体的にはどのように意識が変わったのでしょうか?
家づくりを始めた当初は、まさにコストやメンテナンス面に重点を置いた合理的な家を目指していました。しかし「なくても困らない無駄」から生まれる豊かさや時間を楽しむこと、そしてそれを家族と共有することに大きな価値を感じるようになりました。
―――新居が完成してから生活に変化はありましたか?
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何気ない家族の日常を写真に残すことが増えました。
―――ご自宅のこだわりやお気に入りの過ごし方を教えてください
子どもが寝てリビングリセットをしたあと、アロマキャンドルやお香を焚いて映画を見て過ごすのが好きです。
―――今後の展望があれば教えてください
家具や障子、玄関引戸など、家のほとんどが造作していただいたものなので、丁寧にメンテナンスをしながら経年変化を楽しんでいきたいです。
(了)
画像提供:えださん
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