一発退場となったセビージャのルケバキオ [写真]=Getty Images セビージャのホアキン・カパロス監督が、24日(現地時間)に行われたラ・リーガ第33節オサスナ戦(● 0−1)の判定をめぐって不満を漏らした。同日、スペインメディア『Relevo』が伝えている。
オサスナとのアウェイ戦に臨んだセビージャは、前半25分にスペイン人FWルベン・ガルシアに直接フリーキックを決められて1点のビハインドを背負う。さらに厳しい状況に追い打ちをかけるように、同32分にはベルギー代表FWドディ・ルケバキオがレッドカードを受けて一発退場処分に。攻撃に出る際、マークを振りほどこうとした手が相手の顔面にヒットしたことを受けての判定だった。結局、セビージャはオサスナに0−1で敗戦。現在の順位は15位で、自動降格圏内の18位ラス・パルマスとの勝ち点差は「5」と、依然として苦しい残留争いから抜け出せずにいる。
『Relevo』によると、カパロス監督はルケバキオにレッドカードが提示された判定の決定プロセスに強い不満を感じている模様だ。ルケバキオの手が相手の顔面に当たった瞬間を間近で見ていたアドリアン・ベガ主審は、間髪入れずにレッドカードを提示。その後、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)担当のアレハンドロ・ルイス審判員と交信を行っていたが、最終的にはモニターでの確認を行わずに自らの決定を維持した。カパロス監督は、26日に行われるコパ・デル・レイ決勝のバルセロナvsレアル・マドリードを引き合いに出し、次のように不快感を露わにしている。
「金曜日の22:00(日本時間の土曜日29:00)にはコパ・デル・レイ(国王杯)決勝がある。前半20分にハフィーニャやヴィニシウス・ジュニオールに似たようなファウルがあったとしよう。果たしてレッドカードになるだろうか?」
カパロス監督以外にも、セビージャ側からは判定への不満が続出している。『Relevo』によると、キャプテンの元スペイン代表MFサウール・ニゲスは「VARが主審を助ける形にならなかったのは残念だ」とコメント。「彼ら(VAR)は助けるためにいるはずだ。もし我々が有効なツールを持っていたとしたら上手く使うけどね」と皮肉交じりに語った。また、退場処分を受けたルケバキオは自身のインスタグラムのストーリー機能を使って「人は誰でも間違いを犯すものだけど、VARがあれば言い訳はできない。許されない!」と怒りをぶちまけている。