『劇場版「進撃の巨人」後編〜自由の翼〜』(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会アニメには、組織や部隊をまとめる司令官・指揮官として活躍するキャラクターが数多く存在します。
冷静な判断で戦況を動かしたり、大胆な決断で運命を切り開いたり、自ら最前線に立って戦果を挙げたり、部下に明かしていない野望を秘めていたりと、描かれ方は実にさまざま。その一手が物語の行方を大きく左右することもあります。
そこでアニメ!アニメ!では「“司令官・指揮官”キャラといえば?」と題した読者アンケートを昨年に引き続き実施しました。昨年に引き続き実施しました。4月14日から4月18日までのアンケート期間中に220人から回答を得ました。
男女比はほぼ同数。年齢層は19歳以下が約30パーセント、20代が約15パーセント、40代が約25パーセントでした。
■運命を握る指揮官たちがランクイン!
第1位
1位は『機動戦士ガンダムSEED』のマリュー・ラミアス。支持率は約8パーセントで、昨年の3位からランクアップしました。
マリュー・ラミアスは地球連合軍の大尉で、新鋭艦・アークエンジェルの艦長代理を務めます。読者からは「長い戦争を戦い抜き、不沈艦とまで呼ばれたアークエンジェルの艦長。劇場版『SEED DESTINY』ではまさかの撃沈に驚かされましたが、新母艦・ミレニアムの艦長として最終決戦を指揮する姿がカッコ良かった!」や「シリーズを通じて活躍したアークエンジェルの印象が強い。マリューの“回避!”の叫びで、幾多の攻撃をくぐり抜けてきました」と、母艦と共に記憶に残っているというコメントが多く寄せられました。なお「SEED」シリーズは、劇場版の前日譚にあたる『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ZERO』の制作が決定しています。
第2位
2位は『進撃の巨人』のエルヴィン・スミス。支持率は約6パーセントで、2年連続の2位でした。
エルヴィン・スミスは調査兵団の13代団長です。読者からは「調査兵団を巧みに指揮するだけでなく、仲間の魂を奮い立たせるスピーチの迫力も素晴らしかった」や「巨人の攻撃を食らってもなお“進め!!”と味方を鼓舞する勇姿が目に焼き付いています」と、類い稀なリーダーシップを賞賛する声が多数。「“心臓を捧げよ!!”は『進撃の巨人』を代表するセリフですが、やはりエルヴィンが発すると独特の凄みがある」と存在感の強さが伺える声もありました。
第3位
3位は『機動戦士ガンダム』のブライト・ノア。昨年のトップから順位を下げましたが、2位との差はごくわずかでした。
ブライト・ノアは地球連邦軍の士官候補生として物語に登場しました。負傷した艦長に変わって、宇宙空母ホワイトベースの指揮を執ります。
読者からは「19歳で艦長代理を任され、ニュータイプの才能を開花させたアムロの助けもあって連戦連勝。地球連邦軍の勝利に大きく貢献したから」や「多くが民間人だったホワイトベースのクルーをまとめるのは、相当大変だったはず。ときには厳しすぎることもあったけど、真面目で一本筋の通ったブライトがいたから、みんなもついてこれたのだと思う」と、艦長としての手腕や人間性が高く評価されています。
さらに「『ガンダム』には数多くの指揮官がいるけれど、この人がいる以上、ほかは挙げられない」と、シリーズ第1作の艦長という象徴的な存在であることも支持を集めた要因となっています。
■そのほかのコメントをご紹介!
『ゴールデンカムイ』鶴見中尉には「かなりエキセントリックな性格ですが、部下たちが心酔しているところからもカリスマの持ち主だとわかります。二百三高地では若くして隊を指揮する姿がカッコ良かった」。
『超時空要塞マクロス』マクシミリアン・ジーナスには「かつて天才パイロットとして名を馳せたマックスが、続編の『マクロス7』では艦隊司令として船団の指揮を執る。『マクロスΔ』の劇場版では70代にして衰え知らずのフライトを見せてくれました」。
『ゼーガペイン』シマには「自分がたどり着けない未来のために命を賭けられる司令。生徒会長モードでは気弱に振る舞うギャップも好き。最新作『ゼーガペインSTA』に登場したときは劇場で涙しました」。
『銀河英雄伝説』ヤン・ウェンリーには「魔術師の異名を持つ天才戦略家でありながら、夢は退役して年金暮らしという人間味のある上官。もし『銀英伝』の世界に生まれたら、ヤン艦隊で働きたいですね」と、さまざまなタイトルのキャラクターに投票がありました。
2025年版ではSFアニメのキャラクターが目立つ結果に。作品も1970年代から2020年代まで幅広く、優秀な司令官・指揮官の存在がアニメに欠かせないことがよくわかります。
■ランキングトップ10
[“司令官・指揮官”キャラといえば? 2025年版]
1位 マリュー・ラミアス 『機動戦士ガンダムSEED』
2位 エルヴィン・スミス 『進撃の巨人』
3位 ブライト・ノア 『機動戦士ガンダム』
4位 沖田十三 『宇宙戦艦ヤマト』
5位 コンボイ(オプティマスプライム) 『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』
5位 ヤン・ウェンリー 『銀河英雄伝説』
5位 ルルーシュ・ランペルージ 『コードギアス 反逆のルルーシュ』
8位 西住みほ 『ガールズ&パンツァー』
8位 福沢諭吉『文豪ストレイドッグス』
10位 碇ゲンドウ 『新世紀エヴァンゲリオン』
10位 ダージリン 『ガールズ&パンツァー』
10位 ヘルパーT細胞 『はたらく細胞』
(回答期間:2025年4月14日〜4月18日)
■全体ランキング
[“司令官・指揮官”キャラといえば? 2025年版]
1位 マリュー・ラミアス 『機動戦士ガンダムSEED』
2位 エルヴィン・スミス 『進撃の巨人』
3位 ブライト・ノア 『機動戦士ガンダム』
4位 沖田十三 『宇宙戦艦ヤマト』
5位 コンボイ(オプティマスプライム) 『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』
5位 ヤン・ウェンリー 『銀河英雄伝説』
5位 ルルーシュ・ランペルージ 『コードギアス 反逆のルルーシュ』
8位 西住みほ 『ガールズ&パンツァー』
8位 福沢諭吉『文豪ストレイドッグス』
10位 碇ゲンドウ 『新世紀エヴァンゲリオン』
10位 ダージリン 『ガールズ&パンツァー』
10位 ヘルパーT細胞 『はたらく細胞』
13位 大神一郎 『サクラ大戦』
14位 葛城ミサト 『新世紀エヴァンゲリオン』
14位 鶴見中尉 『ゴールデンカムイ』
16位 太宰治 『文豪ストレイドッグス』
17位 ヴラディレーナ・ミリーゼ 『86-エイティシックス-』
17位 ターニャ・デグレチャフ 『幼女戦記』
17位 森鴎外 『文豪ストレイドッグス』
(回答期間:2025年4月14日〜4月18日)
※本アンケートは、読者の皆様の「今のアニメ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。