
不倫している当人たちは楽しいかもしれないが、家族の気持ちを考えると当然やめたほうがいい。ましてや子どもがいる自宅に相手を呼ぶなんていうことは、あってはならないだろう。
だが不倫相手の子どもに会ったことがあるという50代男性。投稿を寄せ、今から20数年前の不倫体験を打ち明けた。
当時の男性は20代。新卒で病院に入職し、その後、他の施設に異動になった。その施設で「確か40代半ば」という看護師の既婚女性に出会った。
「よりかかられるがまま私は真っ盛りの20代……、今思うと若かったなぁと思います」
と蜜月期を振り返った男性。職場不倫はどのようにして始まり、どんな結末を迎えたのだろうか。(文:天音琴葉)
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きっかけは「夫の愚痴」を聞いてあげたこと
始まりは、仕事帰りの電車の中で、彼女の夫についての愚痴を聞いてあげたことだった。そこから不倫関係に至るまでの経緯を次のように振り返った。
「私が助言をするとそれを実行して、その後の経過を聞き、さらに助言を……と何度も繰り返す内に食事をしようとなり、そういった関係になるにはさほど時間がかかりませんでした」
だが彼女は20歳近く年下の男性に次第に依存するようになっていった。
「私のアドバイスをしたことをそのまま忠実に実行、その後どうするかを自分で考えずに常に私に聞くような状態」
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一方でデート代の支払いは「8割ぐらいは彼女持ちだった」という。男性は入職したばかりだったのに対し、彼女は「看護師のキャリアを積み脂の乗り切った時期」で、収入差からすれば自然の流れだったのだろう。
「常々、勤務先には知られないようにしようね、子どもを悲しませるような事をしては駄目だよ、旦那さんにはバレないようにしようねと約束していました」
「今思い返してもなんと自己中な内容だ」と反省の言葉を続けた男性だが、当時は禁断の関係を楽しんでいたのだろう。週に3日は勤務後に会うようになっていった。
パソコンの修理で自宅に呼ばれ、子どももいるのに
職場恋愛、しかも不倫とあって、男性は気づかれないよう最新の注意を払っていたというが、彼女は堂々としていたようだ。
「彼女がそれを隠せず職場で愛称で呼ぶように…怪しまれましたよ、やはり。彼女のほうが更に積極的になってきて、彼女から家のパソコンの修理を頼まれました」
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しかも彼女は男性を自宅に呼ぶという大胆な行動をするようになったのだ。一方で男性は、「絶対に彼女のテリトリーには入るまい」と思っていたが、趣味であるパソコンの修理とあって、結局彼女の家に上がったそうだ。
「そこで初めて彼女の子と一言二言、言葉を交わすことになりました。修理後、彼女の方から『終わったら…』と迫られた時には、ちょっと怖かったです」
彼女は不倫に夢中で、周りが見えていなかったのだろう。子どもがいる自宅に相手を呼ぶなんていうことは、あってはならないことだ。男性もやはり断るべきだった。一方で家に上がったことを後悔もしているようだ。
「彼女の接し方も怖かったし、何より旦那さんがいつ返ってくるか分からない恐ろしさがありました」
結局、修理が終わるとそそくさと帰ったそう。だがこの後まさか夫にバレ、修羅場が訪れるとは思いもしなかっただろう。【後編】へ続く。