瀕死状態で届いた“パンチ力抜群な生物”を、1カ月丁寧に育てたら…… 予想外の姿に「夢中で見てました」「すごいなぁ」

0

2025年04月26日 19:08  ねとらぼ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ねとらぼ

パンチ力が強い生き物を購入しましたが……

 パンチ力抜群な生き物をネットショップで購入したら、瀕死状態で到着。なんとか復活させようと手を尽くし、大切に育てる様子がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で9万7000回以上再生されています。


【画像】1カ月後の姿


 投稿者は、自然や生き物の姿を発信しているYouTubeチャンネル「真釣ちゃんねる」のまつりさん。以前には、足が3本しかないサワガニの「ミサワ」くんが脱皮し、欠損していた足が再生した姿が話題になりました。


 今回はネットショップにて、パンチ力が強いことで有名な“ある生き物”を購入したようですが……?


 「死着が一番悲しいぞ」と話しながら届いた発泡スチロールを開封すると、中から水が入った袋が出てきました。しかし袋の中身はうっすらとにごっていて……残念なことに、購入した生き物は死んでしまっているようです。


 届いたのは、パンチ力が強いことで有名なシャコの仲間「モンハナシャコ」。実はこれまでネットショップで購入した生き物が死着したことがなかったため、今回まつりさんは初めて死着保証を付けていなかったのだそうです。


 「どうしようもない」「保証をつけなかった自分の責任」とがっかりしながら袋を開封すると、中からひっくり返ったシャコが出てきました。少しでも息があれば蘇生をしようと思っていたのですが、残念ながら見込みは薄そうです。


 ……と思った次の瞬間、少しだけシャコの足が動きました。これはもしかしたら蘇生できるかもしれないと一縷(いちる)の望みにかけ、急いでエアレーションを入れてみることに。


 まつりさんによるとモンハナシャコが生息している水温は18〜30度くらいと、かなり幅が広いので、割と生命力が強い方なのではないかと考えていました。水槽は、水温24〜25度くらいの海水で準備してあったそうです。


 この日は寒かったため、モンハナシャコが入っていた水の温度は15度くらいになっていました。そこで準備していた水槽の水を少しずつ入れ、ショックを与えないように注意しつつ水温を上げてみることに。


 水温の低さと酸欠で弱っていると考えられるモンハナシャコは、処置を始めてから20分程度で動くようになってきました。体長3センチほどの小さな命は、奇跡の復活を見せてくれるのでしょうか……?


 その後処置を続けながら様子を見ていると、うれしいことにモンハナシャコは自分の力で起き上がってくれました。この後はゆっくりと時間をかけて水合わせを行い、準備していた水槽に入れていくことに。


 水合わせ中に調べたところ、シャコは水の中の溶存酸素量が少なくなると仮死状態になるらしく、水温も低かったことを考えると、到着したときは仮死状態だったと考えてよさそうです。


 水合わせが終わった水槽にモンハナシャコを入れると、巻貝にくっついたり、砂の上を歩いたりする元気な姿を見せてくれました。このまま無事に大きく育ってくれるといいですね。


 飼育開始から4日後。このモンハナシャコは臆病な性格のようで、すぐに貝殻の中に隠れてしまう様子が見られました。さらに自分から貝殻の中に小さな貝や砂を引き込み、フタまでしてしまったのだとか。


 また、モンハナシャコは生きてはいるけれど、まだ一度もエサを食べていないので、とても心配です。これまでクリルや冷凍エビのむき身を与えてみたけれど食べてくれず、今回与えてみた冷凍のキビナゴも食べてくれませんでした。


 飼育開始から1カ月。このころになるとほぼ毎日、1日1回エサを食べてくれるようになり一安心。また、モンハナシャコは本来とてもカラフルなシャコですが、今回購入した個体は幼体でとても地味な色合いです。そのため動画には、「モンハナシャコではないのでは?」というコメントがちらほら寄せられていました。1カ月後の様子はこちらの動画で見ることができます。


 なお、まつりさんは「成長したモンハナシャコの放つパンチで、ガラスの水槽が割れる恐れがある」という話を聞いたことがあるとのこと。その噂について「本当なのかな……?」と半信半疑ではあるものの、現在シャコが入っている水槽はガラスではなくアクリルなので、パンチをされても割れることはないそうです。


 寿命は4〜5年ほどと言われているモンハナシャコ。シャコを観察しながら1年くらいで2〜3倍の大きさに成長してほしいと話しつつ、最後に思わず「かわいい」と心の声がもれてしまったまつりさんなのでした。


 動画には「シャコちゃん元気を取り戻してくれてよかったです、これから成長が楽しみ」「成長していくにつれて、色がついていくのかな……見守りがいがあるな」といったコメントや、「モンハナシャコではなく、フトユビシャコだと思います」「モンハナシャコは幼体の頃はこんな色のものが多いですよー」といったコメントが寄せられていました。


 モンハナシャコ(?)やサワガニのミサワくんをはじめ、まつりさんが飼育しているたくさんの生き物たちの様子はYouTubeチャンネル「真釣ちゃんねる」で公開されています。


画像提供:YouTubeチャンネル「真釣ちゃんねる」



    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定